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不死川実弥という男は私を特別扱いしていた。
特別扱いといっても柱稽古は周りと変わらない対応だったし、なんなら多分ほかより厳しかったと思う。
私が言う特別扱いというのは他のことで。
不死川さんと会ったのは鬼殺隊に入ってすぐだった。
師匠が柱だったしほかの隊員より早い段階でほかの柱とも交流があった。
その中にはもちろん不死川さんがいた。
最初はそこまで仲良くなかったが私が鬼を倒して泣きながら帰っているとき丁度不死川さんと会った。
不死川さんは初対面から印象が良くなったため自分は死ぬほど「なんでこの道通って帰ってたんだろう」と後悔。
目の前にいた不死川さんはそっと手を挙げ
ついに殴るのか！？と涙がより一層溢れ出したが
そのまま不死川さんの大きな手は私の頭へと優しく置かれた。
ビックリして固まっていると
「…宇髄ンとこ行くんだろ
ほら。」
目の前に差し出された手。
その日初めて不死川さんの微笑みを見た。
そして手を握ってみるとそのまま師匠のところに送ってくれたのだ。
なんでも不死川さんは妹と弟が何人かいるらしく私が妹のように見えたらしい。
だから不死川さんは私に特別扱いをする。
他の人よりも随分と優しい対応をしてくれるという特別扱いだ。
＿＿＿＿
《あー、壱年弐組 宇髄A。宇髄A。
今すぐ職員室にいる不死川実弥のところに来い。
…遅れたら……なァ？》
4時間目が終わり雛鶴さん特製お弁当をウキウキしながら食べようと箸を持った時だった。
随分とまぁ物騒な呼び出し。
一瞬無視を決め込もうかと思ったが後が大変になるかもしれないので憂鬱な気持ちで移動した。
『…失礼します。壱年弐組の宇髄Aです。不死川さ……先生いますか…』
「よォ。来ないかと思った」
『いや、不死川…先生がこいって言ったんでしょ…』
まァなと返事をされたと思ったら手を握られふにふにと触られる(前世からされてるのでセクハラとかは全く思わない)
『どーしたんですか？』
「いや、温かいか確認。
やっぱ手が温かいの前から変わんねぇな。」
私の手が温かいと確認した時の不死川さんの顔は前世でたまに見せてくれた微笑みだった。
…そうか、私不死川さんより先に死んだんだ。
しんみりしていると急に不死川さんが立ち上がってそのまま私を連れて職員室を出た。
『えっ！？どこいくんですか！？』
「あ？何処って…
柱が勢揃いしてるところだ」
不死川さんはニヤリと不敵に笑った
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赤みの黒(プロフ) - めっちゃ面白くて大好きです！無理せず頑張って下さい！ (2020年11月5日 9時) (
レス) id: b60d53a004 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 更新待ってます！！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
Yes！！ - 面白いです!！更新を楽しみにしているので（無理の無い程度に）頑張ってください!応援してます!！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 21f7438531 (このIDを非表示/違反報告)
青春を返せ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年5月16日 13時) (レス) id: f38cd6c1be (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新されるの楽しみ待ってます！！！ (2020年4月27日 19時) (レス) id: a9119a2c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｽｩｯｯ x他1人 | 作成日時：2019年5月31日 18時
