文スト学パロ！3【双黒】

女子恋バナ ページ24

遠「…神田に聞きたかったんだけどさ」


「何でしょう」


遠「ぶっちゃけどっちが好きなの？太宰と中原」


柳「それ！それよ！1番知りたいのは！」


寺坂さんも山中さんも身を乗り出す…そりゃ学校中の人間が気になってる事
太宰と中原が神田を好きなのは明確。神田は一体どっちが好きなのか


「…どっちもこっちも…無いんだけど」


((…嗚呼〜、そっちかぁ…))


彼等の事を気にする全員の中にあった第3の選択肢、何方にも恋してない…予想はしていた

だって未だに何方とも付き合ってないんだから


遠「…神田、恋したことある？」


「え…無い、かな」


寺「…成る程」


柳「美和、コレはあれだ…不用意に触れちゃいけないやつだ」


「…私何か変な事言った？」


遠「良いんだよ。神田に落とせない男はいないから」


そんなわけ…と首を捻った。そんな事あるよ、安心して


柳「…神田さ、2人の気持ちには気付いてないの？」


山(…あ…それ聞いちゃうんですね)


真央の核心を突く質問に、神田は声を漏らしながら頭を掻いた


「……あー…ここだけの話に、して欲しいんだけど」


「「うん」」


「……不快な思いさせたら御免」


「「…うん」」


「……2人の気持ちは…一応、判ってる。私の自意識過剰で無ければ」


柳「大丈夫、誰の目から見ても神田の事好きだから」


間髪入れず返した真央に軽く手刀を落とすと、神田は複雑な笑みを浮かべた


「…告白、して来ないの」


柳「それって…あの2人が？」


「うん…多分2人は、今の関係を保とうとしてくれてるんだと思う
時々、異様に好意を表に出してくるけど…其れでも、決定的な事は無くて」


一度言葉を切って、自嘲する様に笑った


「多分……甘えてるんだ、2人の優しさに
告白して来ない事を良い事に、答えを出さないでいる」


遠(…憶測でしか無いけど…あの2人も神田のそういう所を判ってるんだろうな)


その上で神田を甘やかして、側を離れずにまるで金魚のフンの如く……


柳「美和、真顔怖い」


遠「タチ悪いなぁ」


「ごめん…卑怯だよね」


遠「あ、ううん…神田の事じゃ無いよ。大丈夫」


神田が好きで、大切にしたいが故の行動なのは判るけど


遠(きっとそれが遠くない未来、神田を苦しめる事になるだろうに)


「…遠山さん？」


遠「何でもないよー。あ、あとさん付けしなくて良いよ」

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