90杯 ページ44
そんな話をしているとあっという間にメイクが出来上がった
『え、すご
いつも以上に目と鼻がくっきり』
「アイライン気持ち太めにノーズシャドウ気持ち多めって感じナチュラルに強調する赤い唇
私考案の最強の舞台メイクよ!!!
主人公のイメージにもあってるし」
『さすが』
渡された手鏡でマジマジと顔を見る
強いけどケバくない
「Aー!こっちむいてほい!」
反応してクルッと後ろを向く
スマホをかまえた拓也さんの後ろにガチのカメラを抱えたスタッフさん
『なになになに』
「突撃舞台裏!!!
のついでに可愛くなったAのお写真撮った」
『なるほど?
全然わかんない
てか私最後ですか!?!?!みんなおまたせですか!?!』
「いや、みんな自由時間だから台本見直しとかしてる」
『あ、よかったです』
「今日の意気込みをカメラに向かって!
3.2.1.Q!!」
『えー、あー、はい!
お久しぶりの舞台ということでとても緊張しているのですが、共演の皆さまがいるので心強いです!
絶対成功させます!楽しんでください!』
「んん〜!完璧」
『ありがとうございます』
「以上!江口拓也が急遽お送りした突撃舞台裏でした!バイバーーーイ」
カメラに手を振る拓也さんに続いて手を振る
『これは円盤に?』
「そ!」
『なるほど!』
本番まであと1時間半
______
いよいよ開演のブザーがなる
ブーーーーーー
"みなさま、本日は、本公演にお越しいただき誠にありがとうございます。
本公演ではいくつかのお願い事がございます。"
アナウンスで注意が告げられる。
「今になって緊張してきた?」
『バレました?』
「手冷たいよ?」
拓也さんに手を握られる
『初ヒロインなので、やっぱり』
「大丈夫だよAなら。うまく行く。」
『謎の説得力ありますねw
ありがとうございます!自信つきました!』
堂々と演技してこい!と背中をバシッとされる
ちょっと痛いけど今の私には丁度いい
"以上のことをお守りください。
間もなく開演いたします。少々お待ちください"
舞台は告白されるところから始まる
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十六夜咲夜(プロフ) - ひまわり出身の木村さんは昴じゃなくて良平だったような… (2021年12月19日 13時) (レス) @page36 id: 6d8ea49086 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇なおんなのこ | 作成日時:2020年3月15日 10時