歌い手系カフェ店員と声優さん

6杯(浅沼side) ページ7

しばらくして食前に頼んでいたコーヒーが届き、その直後にサンドイッチセットも運ばれてきた

野菜がふんだんに使われていて結構なボリュームだ

「いただきます」

一口目を食べる

シャキッとしたレタスにピリッとくるソース
スモークハムの味がしっかりしていて
癖になる美味しさ

夢中で食べてあっという間に完食してしまった

コーヒーを飲み仕事を再開する



登場人物を作るのが難しい
仲のいい声優や、先輩ならまだ大丈夫だけど
新人はアニメの出演回数もなければ接する機会もない


ドロドロ物のカギとなるのはやっぱり女性だが
いい声優がいなくて、イメージが全く沸かない

う〜ん

『、、の、、、せ、、あ、、あの！すみません』

「え！？！？は、はい？」

『コーヒーのおかわりいかがですか？』

「あ、すみません！」

悩みすぎて気づかなかった

『良いんですよ！お仕事ですよね？
当店は働くお客さんを応援してますから！！！
何時間でもいてください！』

「ほんとに申し訳ないです、このお店雰囲気がすごく良くて仕事がはかどります」

『気にしないでください！
私は勝手にコーヒー淹れておきますね！』

「ありがとうございます」

なんて優しいお店、、、店員さんなんだ、、、

でも、あーゆー人が意外と遊び人だったり、、、
って舞台の台本に詰まってるからって流石にない！




あ、いや、、、待てよ？

　

ドロドロものだからって女性を悪役にすることが
間違ってるんじゃ？


優しいあの店員さんは浮気やら不倫やらはされやすそう

あーーーーー！！！！！

ピッキーーンやらピンポーーンやらの
よくあるひらめいたときの効果音が頭の中で流れた

そっからは早かった

忘れないように登場人物の特徴
話の大体の流れを作った

本格的な台本書きは明日から担当さんと決めながらなので明日の会議にこれを提出する

今日の仕事は終わった
帰りたくないが部屋の掃除と洗濯が残ってる


荷物をまとめて帰る準備をし、


立ち上がって気づいた

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