96話 この上なく大人しい ページ7
「……ッ。」
大きく振り切られた大太刀が、自分めがけて飛んできた。
ガードする間もなく肩を横から大きく切られ、勢いのまま真横にすっ飛び、竹林を転がる。
今更、あいつ等と捜索してたら、こうはならなかったのだろうか、と考えさせれれる。
今はもう遅いが。
足音が近づいてくる。そこまで大きくはないから、打刀か何かだろうか。
出血が止まらな肩を抑えて立ち上がった。そのまま足音の方へと走り、影が見えたところで、切りかかる。
「__!?」
・
『霊力で感じるのは、多分ここらへんだよなぁ……。』
神経に集中させて、林の中を進む。
__ダダダッ!
足音が聞こえて、慌てて後ろを振り返る。
刹那、
__ギンッ!!
『あっぶなぁ。』
後ろから誰かに切りかかられ、急いで短刀を抜いてガード。野蛮だなぁ。
『__って、うわぁ!!大俱利伽羅さんじゃないっすか!!!』
血だらけで一瞬誰か分かんなかったが、艶やかな黒髪に金色の瞳は、間違いなく大俱利伽羅さんのものだった。
「……ッ。」
肩を抑えてふらついている。よく見れば、目もうつろだった。
__ドサッ。
そのまま前にのけぞって、倒れた。
『ぬぁ!?』
私まで巻き込まれた。背中が痛い。
・
『あー、聞こえる、不動さーん?』
「聞こえる、どうしたんだぁ?」
『大俱利伽羅さん確保したから、ちょっと竹林の入り口まで三日月さんに来るように言っといてくれる?』
「なんだぁ?暴れてんのか?」
『いや、この上なく大人しい。』
なんてったって、意識ぶっ飛んでるからね。引きずって林を抜けた私を、誰か褒めてくれ。
不動さんは、は?と言いつつも了解してくれた。
__あ、あれは。
おそらく細川家とみられる一向が、町の境からこっちに向かっていた。めっちゃ急いでる。なんで?
まぁ、少し遅れ気味だがまだ日が変わるまでは、4時間ほどあるし、セーフの範囲だろう。
そういうことにしておく。
『え__!?』
思わず声が出た。何と細川の使いと思われる人が、血だらけだった。逃げているように走っている。
歴史には、道中襲われたとか、そんなことは書かれていなかった。ということは、
__遡行軍が?
これはヤバい。
『……全部隊に連絡します。
__細川一向が、遡行軍より模索されている。
現在地、江戸通行門にて。一刻も早く加護にあたるように!!!』
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セブーレ(プロフ) - 及川パドルさん» ヒッ、ヒエーーー。怖すぎる・・・ (2019年3月13日 23時) (レス) id: 3aca8b7000 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - セブーレさん» 次やったらマジでピーすぞ☆彡 (2019年3月13日 23時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
セブーレ(プロフ) - 及川パドルさん» 更新頑張ってね!この前は本当にごめんなさい。( ノ_ _)ノ (2019年3月12日 7時) (レス) id: f60e44f631 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - woo!順位更新!ありがとうございます! テスト終わったんでバリバリ書いていきます!!……多分。 (2019年3月1日 20時) (レス) id: b4e1cbb006 (このIDを非表示/違反報告)
及川パドル(プロフ) - お久しぶりです。及川パドルです。 ご報告です。 マジで参では終わらなさそうです(微笑)。 これあれですね、終わる終わる詐欺ってやつですね。すみません。 もう少しだけお付き合いしてくれればうれしいです。 (2019年2月16日 12時) (レス) id: c922ba8d0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:及川パドル | 作成日時:2018年10月6日 14時