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徐々に地上が遠ざかっていき、代わりに空が近付いてくる。
ライトアップを始めた遊園地全体を見下ろせるこの景色に、思わず感嘆の声が出た。

「やっぱり観覧車から見る景色って綺麗…」
「なあ、前にサッカー部でここに来た時は誰と一緒に乗ったんだ?」

窓の外から視線をマークに移す。
彼の事だから他の男の子と乗ったかどうかが気になっているのだろう。
ここで少し意地悪心が芽生えてしまった。


「うーん、誰だったかなぁ〜?」
「おい、とぼけるなよ…」


わざとらしくそう言えば、思った通りに彼はグイッと詰め寄ってくる。
私はクスクスと笑いながら本当の事を言う事にした。

「ふふ、心配せずとも男の子とは乗ってないよ。春奈ちゃんと乗ったから」
「本当か?」
「その証拠に…ほら」

携帯の写真フォルダからある写真を彼に見せる。
観覧車の中から見える景色をバックに、当時春奈ちゃんと二人で撮った写真。
紛れもない証拠だ。

「そうか…疑って悪かった」
「もう少し私の事信頼して欲しいなー」

冗談で拗ねたフリをすれば、彼は分かりやすく少し焦った態度で話す。


「違う、Aの事は信頼してる…!ただ…その時はまだ誰とも付き合っていなかっただろうから、つい……」
「…分かってるよ。マークはいつも私の事信じてくれてるもの。私だって貴方を信じてる」

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結川(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます! (2021年9月19日 1時) (レス) id: d45f7778dc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年9月18日 16時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結川 | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/17663132  
作成日時:2021年9月18日 16時

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