検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:11,402 hit

ページ15

卒業式が終わり、みんなグラウンドのサッカーコートに集まった。
夏未ちゃんが提案してくれた卒業試合が行われようとしている。

「春奈ちゃん、繋がった?」
「ちょっと待ってくださいね〜…あ、いけました!」

彼女の隣からパソコン画面を覗き込む。


『お、映ったみたいだな。卒業おめでとう、A』
『チュース!Congratulations!』

映し出されたのはマークとディラン君の姿。
画面越しでも会えた事への喜びを感じながら、私も彼らに手を振り返す。

「マーク、ディラン君!ありがとう〜!」
『その制服姿も見納めだと思うと、何か寂しいな』


『ちょっとー、早速二人だけの世界に入らないでくれるかなー?』
『私の事も忘れないでいただきたい、レディ』
『今日は俺も居るぞ』


そこへ遅れて映し出されたフィディオ、エドガーさん、テレスさんの姿が加わる。
世界大会ぶりに集まった各国のキャプテン達に密かな感動を覚えてしまう。
今日は雷門サッカー部の卒業試合を、かつて世界大会の予選で戦った彼らにも見てもらおうという事で、こうしてリモートで繋いで中継している。

「あ…ごっごめんね…!改めてみんな、今日はありがとう。画面越しだけど、今日の試合楽しんでいってね」
『ああ、そのつもりだ』
『どれだけ夜遅くても、この試合は見逃せないよね』

フィディオの言う通り、国によっては今の時間帯が深夜のところもある。
そんな中でもみんな雷門の卒業試合を見ようとしてくれているんだ。


「じゃあ、A先輩。パソコンの方は頼みましたよ!」
「うん、分かった」

ベンチに座ってパソコンを膝の上に置くと、試合が見えるようにグラウンド側へと画面を向ける。

そしていざ試合開始…と思いきや、突然地震のような揺れが襲ってきた。
不安になる中、揺れの正体は帝国学園の大型キャラバンだった事が判明。
帝国学園のみんなも観戦のため席に着いた所で、ようやく試合が開始されたのだった。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

結川(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます! (2021年9月19日 1時) (レス) id: d45f7778dc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年9月18日 16時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:結川 | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/17663132  
作成日時:2021年9月18日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。