・ ※微裏注意 ページ50
「A…」
いつも以上に熱っぽい彼の目。
何かを必死で抑え込んでいるいるような感情がその奥に見える気がした。
そして隣から上へと移動した彼は、私を見下ろす形で何かを言い掛ける。
「なあ……っ…もう一回、キス…してもいいか…？」
私の顔の隣についている彼の手がギュッとシーツを掴む。
ゆっくりと首を縦に振れば彼はもう一度唇を重ねてきて、手も私の手に絡め合わせてきた。
息が苦しくなるまで何度も何度もキスをする。
舌が絡み合う度に、私の奥が何だか疼いてしまうのを感じていた。
唇が離されると伸びた一本の銀色の糸が真ん中で途切れる。
すると今度は耳に甘噛みをしてきたため、驚くと共に変な声が出てしまう。
「ひゃっ…！」
「ここ、弱いんだな…凄い反応だ」
耳たぶを優しく噛まれた後、耳の中にはぬるりとした感覚が。
生暖かいそれが動くと、何とも言えないくすぐったさからより声が漏れてくる。
マークの熱い吐息も耳にかかって、私の体はさらに熱を帯びていくばかり。
「ん…ふっ……気持ちいいか…？」
「えっ…んん…！なんか、変な気分……ひぅ…ッ」
聞いた事ないくらいの艶かしさを含んだ彼の声。
心臓が飛び出るんじゃないかってほどドキッとした。
マークの行動全てが私を感じた事のない気持ちにさせてくれている。
彼の顔は耳から下へと降りていき、私の首筋に吸い付いた。
またもやピクリと反応してしまうと、嬉しそうな彼の声が耳に届く。
「Aは敏感だな。可愛い…」
わざわざもう一度耳元に寄ってそう囁いてくる。
そのおかげで顔から火が出るんじゃないかってくらい、顔に熱が集まった。
私の反応を見て楽しんでるのは明らかだ。
再び首筋に唇が伝っていき、何度もそこにキスを落とされる。
ちゅ、と音が鳴る度に私の口からも声が漏れていった。
「あっ…マーク……！」
首筋にキスをしながら、マークは私の着ているジャージのファスナーをゆっくりと下ろしていく。
そしてTシャツの中に手が入っていき、胸に到達する直前にふと彼の手が止まった。
突然静止した彼を不思議に思っていると、私の上に覆い被さっていた彼が上体を起こす。
「悪い…やっぱりやめるよ」
・
ここまでご覧くださりありがとうございます。
話を載せられる上限に達してしまったため、続編の方に移させていただきます。
中途半端で申し訳ありません汗
よろしければ続編もご覧いただけますと幸いです(*^^*)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結川 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/17663132
作成日時：2021年8月23日 16時
