〜第二章〜 同じ境遇 ページ17
「ねえ、貴方たち、何処から来たの？」
九人が移動しようとしたところで、近くの部屋から少女が歩いてきた。
＿＿＿いや、歩いているというのには少々疑問があった。
「少なくともここの【失敗作】じゃないことだけは分かるよ。流石にそこまで頭悪くないし」
少女の両肘両膝には黒い包帯が巻いてあった。
この子は、肘と膝が曲がらない、いわゆるキョンシーであった。
「あ、ああ。俺たちは第三棟から来たんだ。脱出するた…んぐっ」
レナは、言いきる前にムクから口を塞がれてしまった。
そして、ムクは小声でレナに向かって言う
「何で言っちゃうんですか…もしかしたら研究者に報告されるかもしれないんですよ」
「そうだった…完全に頭から抜けてた」
「僕たちねー！！遊びに来たんだ！ほら、ここって色んな施設があるじゃん？それで気になって、暗いトンネルみたいなところを歩いてきたの！」
ミナは二人の焦りを知ってか知らずか、フォローとも言えるような言えないような言葉をキョンシー少女に投げかけた。
「ふーん、知れば知るほど可笑しな人たちだね。あたしが住んでるのは第八棟だよ。つまりここは第八棟ってことだ！それで、あたしの名前はＮo.１０００１０ チトだよ！」
「チト……可愛い名前だ…私の名前、ナズナっていう」
「え？なに自己紹介？ミコトはNO.３５１０ ミコトだよー！」
「…」
(コヨミは手で５，４，３、と数字を表現した。)
「俺はレナ」
「……これアタシも言うのかよ……NO.６３ ロミ」
「僕はNO.３７ ミナだよ！」
「私はNO.81 ヤイチよ」
「ウチはNO.１１０８ ヒトハってゆーの！」
「自分はNO.６９ ムクです」
「ほんっと、大家族っぽい！面白いから、あたしが知ってる程度の道なら教えてあげる。いつもつるんでる【失敗作】にも協力を頼んでみるよ。ちょっと時間がかかるから、其処の部屋で待ってて」
チトが指を差したのは、先程彼女が出てきた部屋だ。
「あ、ありがと…」
「脱出なんてわくわくすること、加担せずにいられる訳ないじゃん！」
チトは口の形を横開きにして、にぃっと笑った。
何時の間に脱出の旨を伝えたかどうかなんて、今の【失敗作】たちにはどうだってよかった。
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真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» いえいえ、そんな…！あなたのコメントは消さずに残しておきます。 (2018年9月19日 16時) (
レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 真裏さん» そんなに暗い感じにさせてしまってすみません！ただ､気を付けて欲しかっただけなんです。ご丁寧に返信していただき､ありがとうございました。なお､私のコメントは消していただいても構いません！ (2018年9月5日 19時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
真裏(プロフ) - ひいらぎ@オリフラ外し隊さん» ご指摘ありがとうございます。配慮が至らなかった点については申し訳ないです。今後はこういったことが起こらないように注意していきます。 (2018年9月5日 19時) (レス) id: a0b96c91a2 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ@オリフラ外し隊(プロフ) - 失礼します。この作品の説明欄に｢ヒロアカ｣という単語があります｡オリフラが立っているので､｢ヒ〇アカ｣などとぼかすか､その部分を消したりした方が良いかと…｡ (2018年9月5日 17時) (レス) id: 303fe49996 (このIDを非表示/違反報告)
納豆(プロフ) - ありがとう！ボケボケの記憶を頼りに青で描きましたぜ！ (2018年1月23日 19時) (レス) id: c8bcc7c146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真裏 | 作成日時：2017年10月8日 1時
