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作家と焼肉 ページ3

「焼肉食べに行こう」
「突然どうしたんですか」

本を読んでいた四季折が顔を上げ、俺のほうに怪訝な顔でそう聞く。読んでいる本はありがたいことに、俺の書いた本だ。それも、今度映画化する恋愛小説。

「いや、気分」
「重先生のことだから、家だとあんまり飲めないからとかいう理由じゃないですか」
「ん、んん、そんなことないし」

目的が半分ほどバレている。でもこればっかりは仕方がない。たまにはアルコールも大量摂取したいし。

「重先生酔うと面倒なんですもん!」
「大丈夫!今日は加減するから!それに奢るから!」
「うーん…重先生が奢るのは当然だとして…」

なんでさらっと俺が四季折の分も奢ることまで前提になっているのだろう。というか、それも条件に入っているのに悩んでるのこの家政婦。
酔った時の自分を知らないから何も言えないけど、どんだけ面倒くさいんだ俺。

「いいですよ。今日はお祝いですから」
「やったぜ」

ということで、家から徒歩10分圏内の焼肉屋に来たのだが。

「あー…眠い…」
「だから言ったじゃないですか!」
「いや別に俺そんな面倒になってないじゃん…眠いって言ってるだけじゃん」
「いい大人が子供みたいなこと言わないでください」

入店から早1時間。俺の目の前には空になった2つの中ジョッキ。自分でも人よりちょーーーっとだけ酒弱いとは思っている。
とはいえ、普段だとこの量じゃ全然酔わない。寧ろ少し心地良いかなくらいだ。
なのに今はどうだ。眠いとは言ってるけど、実際目の前がぐわんぐわんするし、少しでも体を動かすと吐きそうだ。

「変な食べ方とか、強くもないのに大量に飲むからそうなるんですよ」
「弱くないし」
「その状態でよく言えますね。歩けますか?」
「無理」

即答すると、上からため息が零れたのが聞こえた。違うんだ、今日は調子が悪かっただけだ。

「タクシー呼びますよ」
「頼む」

自分でも酔ってもいいように、徒歩圏内の場所を選んだのに。
……まぁいいか。今2キロまで初乗り420円だし。

「四季折ぃ」
「はいはいなんですか酔っ払い先生」
「好き」
「はいはい。財布借りますよー」

ただ、酔ってる間は何を言っても許される。気持ち悪いけど。

****************

四季折 織(しきおり おり)

職業:家政婦 年齢:22 性別:女
身長:155 体重:49 出身:神奈川
髪色:黒 瞳色:灰色 肌色:肌色

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作者名:零紅 | 作成日時:2017年7月18日 0時

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