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作家と本屋 ページ1

本屋の店頭に並べられた大量の小説。人々がそれを手に取ってはレジへと持っていく。
一つはファンタジーであったり、一つは恋愛小説であったり、一つはライトノベルのようなものであったり、一つはホラーであったりした。
同じテーブルに並べられたジャンルのバラバラな小説、唯一の共通点は作者が全て同じということだ。

「ねぇねぇ!この小説朝のニュースで特集してたやつでしょ!」
「知ってるー。この人の恋愛小説映画化するらしいよね」
「えー誰出るんだろ!絶対有名どころ出るよね!」

女子高生がそう話している間にも、本は次々と売れていく。彼女らも話していたが、この恋愛小説は既に半年後に映画化することが決まっている。
ついでに言うと、既にキャストも決まっている。彼女たちが知らないだけで。

「とうとうこの作者が評価される時代が来たか」
「お前どうせテレビで見たくらいの知識しかないだろ」
「うるせえな。俺大学の面接試験で好きな本聞かれた時に、この人の本喋るくらいには好きなんだよ」
「え、マジで?」
「マジマジ。そしたら面接官も、この作者のファンだったらしくて普通に雑談みたいに喋ってたわ」
「うっわ、羨ましい。単位落とせ」
「洒落にならないからやめろ」

少しだけ笑ってしまった。そうか、面接官と趣味が合うとは中々の幸運だったな。
果たしてどの作品を読んだのかは知らないが、今日の報道以前から知ってるとは中々嬉しいものがある。

「あ、あの」
「え?」

突然自分に声をかけられ、間抜けな声が出てしまった。
声の方向を見ると、本屋の店員が立っていた。まずい。不審者と思われたか。店内で帽子を被っていたのは裏目に出たか。

「作者さん、ですよね?」

ああ、なんだ。知ってる人か。
確かに俺の容姿は特徴的だけど、本の作者の見た目なんて気にする人なんてそう多くはないだろう。
ただ、本屋の店員となると話は別だ。
何せ今日店頭にこうも大々的に、俺の本が陳列してるのは彼らのお陰なのだから。



「はい。作家の重重重です」

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作者名:零紅 | 作成日時:2017年7月18日 0時

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