遊園地は知っているpart２

第58話 ページ37

夏凛目線でーす！
ーーー
それって、もしかして…
本城「もしかして事件について何かわかったの！？」
星野「ん？えっ？」
一瞬告白かもって思ったけどそんなはずは無いよね。
本城「何かすっごい大事なこと？」
普通に考えて、重要なことだから二人きりになれるところで話そうと思ったんだよね。
はて、なんなんだろう？
星野「いや、そうじゃなくてさ、あの〜…」
違うのか。でも、じれったいなぁ。
男ならシャキッと言わなくちゃ！
そうしないとさ、期待しちゃうじゃん…
そんな気持ちを隠すように、私は秀一から顔をそむけた。
本城「あっ、頂上だ。」
外をみると、いつの間にか私達のゴンドラが頂上にたっしていることが分かった。
秀一も私の言葉につられて外をみた。
星野「あっ、やべ。」
なんでそんなこと言うのかな？
ますます期待をしてしまった。
これ以上、期待をさせないでほしい。
星野「実は大事な話があるんだ。…こっち、向いてくれない？」
…私は覚悟を決めて秀一の方を向いた。
そうだ。もし告白されなかったら、私からしようかな。
でも、そんなことしたら、今までの関係が崩れちゃうかな。
星野「ここまできたら、言いたいことは分かってると思うけど…」
そんなこと言うってことは、私の考えは、間違えてないのかな。期待…しちゃってもいいのかな？
星野「俺さ、」
ドクン
星野「ずっと前から」
ドクン
星野「お前のことが」
ドクン
星野「好きだ。」
顔の温度が上がっているのが感じられた。
星野「俺と、付き合ってください！」
秀一も顔が真っ赤だ。
星野「…で、返事は？」
そりゃ、もちろん
本城「こちらこそ、よろしくお願いします！」
私は勢いよく頭を下げた。
だが秀一は何も言葉を発さない。
本城「秀一？」
秀一を見上げるとポカーンとした顔でフリーズしていた。
本城「しゅーいーちーくーん！」
星野「ま、じで？」
あっ、溶けたみたい。
本城「ま･じ･だ･よ！現実逃避すな！」
まぁ、ポカーンとした顔は面白かったからいいけどね。
星野「だって初恋が叶うって嬉しいじゃん！」
そんな純粋な目で見られるとめっちゃ恥ずかしいよ…
本城「って、秀一も初恋だったの！？」
星野「おう！ん？"も"ってことはお前も？」
ま、まぁ正直に言えば…
本城「うん。」
星野「おぉ！初恋同士で恋が叶うってすげぇな！」
確かに、初恋が叶うことってなかなかないよね。
ーーー
ここでいったん、ページ変わります(●´ω`●)

第59話→←第57話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す