検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:32,227 hit

後ろ姿 ページ2



陸side





不安そうに俺の服の袖を握った翔吾を
元気づける方法なんか1つしか思い浮かばなくて、

その方法が合ってるのかどうかなんて分からないけど
でもきっとそれは翔吾にとって最善だから。


震えていた翔吾を他のメンバーに任せて、
俺はマネージャーと車に乗り込んで
Aの居る家へと向かった。




陸「さっき、会社の外に黒の車が止まってたの。運転席から俺らの事をジッと見てたから、…思いたくないけど、タイミング的にも西さんが絡んでるのかなって。」


「まじか…でも西さん、そんなやばい人?」


陸「それが分からないから何もできないんだよな…だからマネくんもちょっとだけ気にしといてほしい。」


「オッケー。それにしても翔吾、心配だね。」


陸「ん、…でも15人が居るから大丈夫だよ」




マネージャーとそんな会話をしながら、
スマホでAの連絡先を探してすぐに電話をかけた。

スマホ越しに聞こえてきた声は、前より少し元気が無かった。
ああ、この子もきっと不安なんだろうなって感じて、
居ても立っても居られなくなったんだ。



翔吾の家の前に着いて、
周りの人に見られないようにしながら
Aと一緒に車に乗り込んだ。




『りっくん、翔ちゃんに何かあったの?』


陸「…俺からは1つだけ。翔吾を助けてやって欲しい、」


『…分かった!私にしか出来ないもんね!笑』


陸「…笑 Aは強いな、、頼んだよ!」




車の中で、マネージャーと話しているAは
電話の時の不安そうな雰囲気が無くなってて、
きっとそれは俺が翔吾を助けて欲しいって言ったから…

悪い事をしたな、我慢させてるんだなって分かってる。
だけどもう翔吾が限界だから、こうするしかないんだ
ごめんねA、ほんとごめん。


そんな罪悪感を抱えながら、
俺が翔吾の為に、Aの為に出来ることを
再確認しながら2人でスタジオに入った。




『翔ちゃん!!』


翔「っな、んで、…〜っA、、!」




でも、翔吾がAの顔を見た途端
クシャクシャに泣いてた顔が
不安だったのがふっと和らいだような気がして、

俺にしか出来ない事って
やっぱコレなんだなって思えた。



椅子に座ってる翔吾の元に急いで駆け寄って、
すぐに抱き締めたAの後ろ姿は

いつもは翔吾が守ってきた
小さくて華奢な可愛い背中だったのに、
今度は翔吾が守られてて、
同じ背中なのにとても逞しく感じた。





怒り→←躊躇う



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
332人がお気に入り
設定タグ:LDH , THERAMPAGE , ランペ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まぁむ(プロフ) - わーさん» 素敵なコメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )これからの二人の未来を見守っていてください♡ (2021年11月1日 15時) (レス) id: c6d2895284 (このIDを非表示/違反報告)
わー - 心がギュッとなります。しょうご君と主ちゃんが幸せになりますように。💖更新楽しみに待っています! (2021年10月29日 9時) (レス) @page18 id: 7104af556d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 最高。無理しない程度に頑張ってください。できるのを楽しみに待ってます。読んでって笑う。続きが気になります。 (2021年9月5日 22時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - ユウコさん» 素敵なコメントありがとうございます。これからも頑張ります! (2021年9月5日 12時) (レス) id: b7e42ff26d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 読むの待ってます。できるのを楽しみに待ってます。最高すぎて、ハマってます。 (2021年8月29日 18時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まぁむ | 作成日時:2021年8月28日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。