後ろ姿 ページ2
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陸side
不安そうに俺の服の袖を握った翔吾を
元気づける方法なんか1つしか思い浮かばなくて、
その方法が合ってるのかどうかなんて分からないけど
でもきっとそれは翔吾にとって最善だから。
震えていた翔吾を他のメンバーに任せて、
俺はマネージャーと車に乗り込んで
Aの居る家へと向かった。
陸「さっき、会社の外に黒の車が止まってたの。運転席から俺らの事をジッと見てたから、…思いたくないけど、タイミング的にも西さんが絡んでるのかなって。」
「まじか…でも西さん、そんなやばい人?」
陸「それが分からないから何もできないんだよな…だからマネくんもちょっとだけ気にしといてほしい。」
「オッケー。それにしても翔吾、心配だね。」
陸「ん、…でも15人が居るから大丈夫だよ」
マネージャーとそんな会話をしながら、
スマホでAの連絡先を探してすぐに電話をかけた。
スマホ越しに聞こえてきた声は、前より少し元気が無かった。
ああ、この子もきっと不安なんだろうなって感じて、
居ても立っても居られなくなったんだ。
翔吾の家の前に着いて、
周りの人に見られないようにしながら
Aと一緒に車に乗り込んだ。
『りっくん、翔ちゃんに何かあったの?』
陸「…俺からは1つだけ。翔吾を助けてやって欲しい、」
『…分かった!私にしか出来ないもんね!笑』
陸「…笑 Aは強いな、、頼んだよ!」
車の中で、マネージャーと話しているAは
電話の時の不安そうな雰囲気が無くなってて、
きっとそれは俺が翔吾を助けて欲しいって言ったから…
悪い事をしたな、我慢させてるんだなって分かってる。
だけどもう翔吾が限界だから、こうするしかないんだ
ごめんねA、ほんとごめん。
そんな罪悪感を抱えながら、
俺が翔吾の為に、Aの為に出来ることを
再確認しながら2人でスタジオに入った。
『翔ちゃん!!』
翔「っな、んで、…〜っA、、!」
でも、翔吾がAの顔を見た途端
クシャクシャに泣いてた顔が
不安だったのがふっと和らいだような気がして、
俺にしか出来ない事って
やっぱコレなんだなって思えた。
椅子に座ってる翔吾の元に急いで駆け寄って、
すぐに抱き締めたAの後ろ姿は
いつもは翔吾が守ってきた
小さくて華奢な可愛い背中だったのに、
今度は翔吾が守られてて、
同じ背中なのにとても逞しく感じた。
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まぁむ(プロフ) - わーさん» 素敵なコメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )これからの二人の未来を見守っていてください♡ (2021年11月1日 15時) (レス) id: c6d2895284 (このIDを非表示/違反報告)
わー - 心がギュッとなります。しょうご君と主ちゃんが幸せになりますように。💖更新楽しみに待っています! (2021年10月29日 9時) (レス) @page18 id: 7104af556d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 最高。無理しない程度に頑張ってください。できるのを楽しみに待ってます。読んでって笑う。続きが気になります。 (2021年9月5日 22時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
まぁむ(プロフ) - ユウコさん» 素敵なコメントありがとうございます。これからも頑張ります! (2021年9月5日 12時) (レス) id: b7e42ff26d (このIDを非表示/違反報告)
ユウコ(プロフ) - 読むの待ってます。できるのを楽しみに待ってます。最高すぎて、ハマってます。 (2021年8月29日 18時) (レス) id: a2651f21f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぁむ | 作成日時:2021年8月28日 10時