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「くれるの？」
「ん、だってコイツ狙ってたっしょ？」
「うん、ありがとう！」
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嬉しくて嬉しくて、思わずスキップしそうなくらい。
大好きな二階堂くんに貰った、初めてのプレゼント
(なんて言ったら大袈裟かな？)
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「ふはっ子供か！」
「だって！嬉しくて。」
「…ね、楽しい？」
「へ？」
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急に不安げな顔でこっちを見てくるから、
不覚にも胸がキュンと高鳴る。
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「うん、楽しいよ。すっごく！」
言葉じゃ伝わらないと思う。
私今、本当に本当に楽しいよ。
大好きな二階堂くんと一緒にお祭りまわれて
隣を歩けて。
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「そっか。良かった」
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くしゃって笑うその顔。
いつも千賀くんと一緒にいるときにする顔だ！
なんかちょっとだけ近づけたのかな？って嬉しくて
「わたあめ食べたいな〜」
ふわふわ気分でついそんなことを口に出してみた。
「まだ食べんの？(笑)」
とか呆れ顔しながら二階堂くんもなんだかんだ楽しそうに笑ってる。
2人でわたあめの出店を探して、並ぶ。
おじさんは私たちを見て「青春だね〜」なんて言いながら大きいわたあめを作ってくれるし。
二階堂くんと顔を見合わせて笑い合う。
幸せ。
こんな時間が一生続けばいいのに。
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「花火まであと少しだから、場所探すか。」
二階堂くんがそう言って、人の流れに逆らって歩く。
わたあめをかじりながら歩いていたら途端にバランスを崩しそうになった。
「っぶね！…」
咄嗟にわたあめを持ってない方の手を二階堂くんに引っ張られて難を逃れた。
「ありがと。ごめん、わたあめに夢中で(笑)」
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「…手、繋いどくか。」
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ん。って差し出された手。
さっきはさり気なく繋がれたけど、今は繋ぐことがわかってる。
恐る恐る手を差し出したら、指を絡ませた恋人繋ぎに昇格した。
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じんわり汗ばんだ二階堂くんの手が、なんかすっごくリアルで
幸せで嬉しくて、油断したら涙とか溢れそう。
ああ、結構本気の恋だ〜
って、なぜか急に冷静に考えてる自分もいて。
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しばらくそうして歩いていたら、
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「あれっ、高嗣？」
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って声が聞こえる。
それと同時に止まる二階堂くんの足。
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そして、繋いでた手を慌てて離された。
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ニカみー - いつもTwitterでも楽しませて頂いてます。更新楽しみにしてます！続きめっちゃ気になります… (2020年1月2日 19時) (
レス) id: 2fae4f1faf (このIDを非表示/違反報告)
nika(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです。ドキドキします。更新楽しみにしてます。 (2019年9月2日 21時) (レス) id: 56b2cdb893 (このIDを非表示/違反報告)
ありぴろ(プロフ) - こつ姉ニヤニヤしたよありがとう(´nωn`) (2019年8月19日 19時) (レス) id: a8ba9e0a35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コツメ | 作成日時：2019年8月18日 19時
