102話 ページ5
唯一の逃げ場の扉にはノブナガが座っており、完全に出れないようになっている。
部屋を見渡しても出られる場所はない。
どうすれば…
キ｢違う！！｣
そう言いながらキルアは立ち上がる。
汗が流れており、殺す気満々の顔をしているが、何処か様子がおかしかった。
ノ｢おっかねェなァ…殺る気満々って面だぜ？先に言っとくが、俺の間合いに入ったら…斬るぜ｣
ノブナガはそう発するがキルアは足を進める。
『｢キルア！｣』
そう呼び止めてもキルアはどんどん足を進めていく。
が…無理と感じたのかキルアは直前で足を止めて此方へ戻ってきた。
ドカ！！
悔しそうに壁に殴りを入れる。
どうしようか…逃げる隙なんて一切無い。ノブナガを遠ざけようとしてもきっとあそこから1歩も動かないだろう。
何分…いや何時間経っただろうか…
窓が無いため外の様子も伺えない。
ゴ｢レオリオの方は大丈夫かなぁ…。上手くゼパイルさんと合流出来てるといいけど…｣
『だね…』
返事のないキルアに私とゴンは目をやる。
ゴ｢キルア、大丈夫？｣
キ｢あぁ｣
声を掛けてもキルアはそう返事をするだけ。
メキメキと手を握り締めている。
ゴ｢ねぇ、セパイルさんに教えて貰ったのって…
焼き付けと、開きと…後なんだっけ？｣
『うーんと…なんだっけ…キルア分かる…？』
キ｢忘れた｣
ゴ｢横付けだったっけな？なんか違う気がするなぁ｣
キ｢ゴン、A｣
｢『ん？』｣
キ｢俺が囮になる。その隙にお前らだけでも逃げろ｣
ゴ｢何言ってんだ｣
ノ｢全くだ…辞めとけ。敵の力量が分からねぇ程未熟でもあるめぇ。隙なんか作らねぇよ｣
逃げるのは不可能…？何か対策がないの…？
キ｢うるせぇよ…！やってみなきゃ…分かんねぇだろ！｣
とキルアはまた立ち上がる。そんなキルアにゴンと私は歩み寄る。
ゴ｢キルア！何考えてんだ！｣
キ｢アイツの初太刀は俺が死んでも止めるから、その間に逃げろっつってんだよ！｣
暗い表情をして怒った声で告げるキルアに、ゴンは眉を潜めた次の瞬間。
パコン！！
キ｢何しやがんだてめぇ！！！｣
ゴンが痛くない程度にキルアの頭を殴ったのだった。
それにムカついたキルアはゴンの胸ぐらを掴みこの有様。
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まりも(プロフ) - 名無し76544号さん» 更新が亀よりも遅いこの作品を待って頂きありがとうございす(><)これからも頑張ります！！ (2021年8月19日 23時) (
レス) id: f11f60c757 (このIDを非表示/違反報告)
名無し76544号(プロフ) - 待ってました！これからも頑張ってください！ (2021年8月19日 4時) (レス) id: 7848090b26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも | 作成日時：2021年3月13日 16時
