96話 幻影旅団 ページ48
ゴ｢横抜き…。｣
ゼ｢甘ての熟練目利きが痛い目にあった。接合剤が熱で変色して無ければ本物…という先入観。それが、プロの目を曇らせた｣
『なんか凄い世界で面白いね…』
ﾌﾟﾙﾙﾌﾟﾙﾙ
と突然ゴンの携帯から着信音が響く。
ゴ｢もしもし…え！蜘蛛が？！｣
携帯の奥からはレオリオの声が。
どうやら男女のカップルが動画を添付されているらしい。
私達はレオリオと合流すべく、ゼパイルさんに競売に任せることにした。
レ｢こちらお尋ねサイトの物だ…。キョロキョロすんな…。ちゃんとお前らは見えてるぜ？彼氏の後ろの席のカップルがそうだな？約束の金を振り込むから…確認してくれ｣
ピッピッピッピッとキルアはお金を振り込む。
レ｢さて…問題はここからだ。どうやってあの2人を捕まえるかだなぁ…｣
キ｢無理だね｣
｢｢え？｣｣
キ｢俺達の手負えるに相手じゃないよ｣
レ｢なんだと？！やる前からんなこと分かるか！つか今更何言い出すんだよ！てめぇ！｣
『レオリオ、落ち着いて…バレちゃうよ！』
キ｢親父がさ、仕事で旅団の1人を殺ってるんだけど。
珍しくボヤいてたんだ。"割に合わない仕事だった"って。それって標的に対する最大の惨事なんだけど…その時、俺達に言ったんだよね。旅団には手を出すなって。
あれから数年経ってるし、何とかなるかなとかは思ったんだけど…｣
レ｢そんなに…強そうなのか…？｣
キ｢彼処にヒソカが2人は座ってると考えたら…少しは分かるか？｣
2人は眉をピクピクさせながら考えていた。
レ｢確かに…俺らの手に負えそうもねぇわな…｣
キ｢で、あいつら何故ここに居ると思う？｣
レ｢そりゃお前、デートだろ…当然。｣
ゴ｢え、そうなのー？｣
キ｢違う、あいつら後ろのカップルにもちゃんと気付いてたぜ。
さりげなく周囲の様子や動きに細心の注意を払ってる。
初めはマフィアに追われてんだから、注意すんのは当然かと思ってたけど、それなら初めから…人目に付く広場に来る訳ないんだよね。
あいつらに追われてる自覚なんてこれっぽっちもない。
奴ら見つかるのを待ってる。獲物が引っかかるのを待ってんのさ。狩る気満々だよ｣
そんな事を話していると、突然空気がガラリと変わり、そこに居た4人の背筋に汗が流れる。
キ｢明らかに空気が変わったな｣
ゴ｢凄いやな感じ…｣
レ｢まさか…バレたか？｣
『大丈夫…。バレてない…』
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月19日 2時
