90話 ページ42
レ「やはり真っ当な方法じゃとても届かねぇ金額だ」
『腕相撲もあまり真っ当とは言えなかったけど…?』
キ「後半は半ばヤケになったリベンジャーしか挑戦して来なかったな」
レ「いいんだよそれで!初めからそのつもりだったんだから!出来るだけ尾ひれがついてたほうが有難い。」
ゴ「どういうこと?」
レ「腕相撲は餌巻きさ。地中のモグラを誘き寄せる為のな!」
ゴ「モグラ?そんなもん捕まえてどうすんの?」
レ「うるせぇな!今ゆっくり説明してやっから!」
「「『……?』」」
そして次の日、私達はまた腕相撲で稼ぐ事になった。
『あんだけの人が居たらまぁ来ないよね』
キ「だな」
とそんな話をしていた時、
「どけ」
という声が響いた。
出てきたのはデッカイ男とチッサイ男。
「こんな所でちまちま稼ぐより、もっと大きな勝負が出来る場所がある。ここで稼ぐ何百倍、いや何千倍にもなるぜ?」
私達はその男に着いていく事になった。
暫く歩いて行くと1つの扉の前まで来た。
「ここだ」
ギィイと古臭い音を立てながら開いた扉の先にはエレベーターがあり、そのエレベーターでまた移動。
チンと音を立て開いたその先には腕相撲をする男の人が居た。
熱気に包まれた会場は帽子とマスクをしている私には耐えられる物じゃなかった。
『(あっつ…。目眩してきた…)』
男が説明しているようだが私には聞こえるはずもなく。
必死に目を開け前にいたキルアの裾を掴む。
『キルア……』
と呼ぶとキルアは察してくれたのか隅へ座らせる。
私はそのまま気を失ってしまった。
『…』
重たい瞼を開けるとキルアが私をおんぶしているようだった。
首には冷たいタオルが巻かれていた。
「·····クラピカはどうしてるんだろう…」
『クラ…ピカ…?』
キ「A!起きたのか!」
レ「無理はすんな!熱中症は危険だからな!まだ自分で歩くのは良した方がいい」
『詳しいね…そっか…医者目指してるから…。ごめんね…色々迷惑掛けて…』
レ「別に…。こっちこそ悪かった…。通常でも苦しいのに暑苦しいとこ連れて行かせちゃって…」
ゴ「うん…ごめんね」
『全然…!私は元気だし…!』
キ「そか…」
レ「とりあえずクラピカに連絡だな!」
ゴ「電話してみよう!」
クラピカに電話を掛けてみるが何コールなっても出ない。
レ「仕事中か?」
ゴ「仕事?」
91人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まりも | 作成日時:2021年2月19日 2時