・ ページ39
『髪の毛はね、お母さん譲りだって聞いてるの』
と言えば、ハリーは真っ直ぐ目を見つめたまま
ハ｢綺麗な髪だね｣
と返す
いつか、顔を赤くした彼が目を逸らしながら伝えてくれたことを思い出す
ハ｢Aのお母さんだもん。きっとすごく綺麗で優しい人だったんだろうな｣
『ふふ』
傷の舐め合いかもしれない
だけど本当の親を知らない私たちは、お互いでその足りない何かを補わずにはいられなかったのかもしれない
寮に戻ろうとしたが、シリウス・ブラックが現れたとの事で校内は大騒ぎ
生徒は大広間で集まって寝ることに
『ハリー、隣で寝てもいい？』
ハ｢いいよ｣
布団にもぐりこんで
『手貸して』
布団の下で手を繋ぐ
自分の命を狙っているかもしれない脱獄犯が学校内にいるかもしれない
いつも危険と隣合わせの彼は、いつになったら本当に心から気を休めることが出来るのだろうか
消灯してしばらく時間が経ち
ウトウトしていた所で校長とスネイプ先生が入ってきた
校内に内通者がいるのではないか、と疑うスネイプ先生に校長はそれを否定し私達を寮に戻そうと提案した
目を閉じたまま耳だけ傾ける
スネイプ先生がハリーに忠告すべきだと口にした時
繋がれた手が少しだけぎゅっと握られた気がした
次の日の防衛術の授業ではおやすみのルーピン先生に代わりスネイプ先生が担当
題材は人狼。狼人間について
ス｢さて、動物もどきと人狼はどうやって見分けるか分かるものは？｣
ハーマイオニーが手を挙げているのにスネイプ先生は見えていないかのように振る舞う
これもいつものこと
HM｢動物もどきは自分の意思で狼に変身しますが、狼人間は違います
満月が来て変身すると今までの自分を忘れて、友達さえも殺してしまいます
そして、同じ仲間の呼び声だけに答えます｣
彼女の回答に対し、先生は勝手に発言をするなとグリフィンドールに減点を言い渡す
この流れもお決まりと言っていい程だ
ハーマイオニーも分かっているだろうに言わずにはいられないのだろう
ド｢アオーン｣
煽るようにドラコが鳴き真似をして
ふぅっと何か折り鶴をハリーの元へ飛ばす
手紙交換をするような仲ではないし、大方嫌がらせだろう
さっきクィディッチの話をしたハリーに怪我で出られない鬱憤でもぶつけているのかしら
手紙をみて顔をしかめるハリーを見る限りやはりいい物ではなさそう
ドラコを睨めばニヤニヤしていた彼はひぃ、と肩をすくめた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 754人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» ✉️。こんにちは！この作品も最高です！あのりなさんのボードの方で空欄で多分絵文字がなければ出来ると思います！りなさん。 (2024年1月24日 21時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - ゆりりんさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます😭♥️最初の部分は私のオリジナルでは無く漫画のセリフなのですがドラコにピッタリすぎてお借りしちゃいました🥺 (2023年4月2日 21時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - そして、トップページといえばよいのでしょうか？最初のどうして〜よ文章が最高に良くて、あありなさんの文才！！ってなっております😳😳 (2023年4月2日 14時) (レス) id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - きゃああああ！ツンツンツンツンデレのドラコがデレるのは最高ですね！私がドラコに言われたい言葉たちがたくさん出てきてニヤニヤしながら読んでいます。なんなら何回も読み返してます（笑）ハリポタもなにAぇも楽しみにしてます♡りなさんのペースで♡ (2023年4月2日 14時) (レス) @page30 id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - ゆりりんさん» 現実逃避中にハリポタ再熱してしまい見切り発車で始めちゃいました、笑なにAぇも更新するのでこれからもよろしくお願いします🙇♀️ (2023年3月29日 0時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りな∞
| 作成日時：2023年3月20日 23時
