・ ページ2
9と3/4番線
何度も何度も確認した
セ「そんなに心配しなくて大丈夫だよ
朝も一緒に確認したろ？」
『うん、そうよね』
兄、といっても
血は繋がってないけれど
幼少期に両親を亡くした私を引き取ってくれたのは
彼の父、エイモス・ディゴリー
ディゴリー家では
引き取られた身の私を本当の娘のように
本当の妹のように可愛がってくれる
大好きな家族
列車の中はざわざわしていて
キョロキョロとしている私に
セ「少し列車を回ってみたらどうだ？
一緒に入学する子達と友達になれるんじゃないかな」
『そうする』
素直に立ち上がったものの私の不安そうな顔を汲み取ったのか
セ「最初だけついて行こうか？」
『いいわ！1人で行けるもの
私もホグワーツに入るんだからいつまでもお兄ちゃんに頼っていられないわ！』
セ「この列車のどこかにロン達がいるはずだからまずは合流してみたらいいよ」
これを渡してお友達をつくっておいで、と
チョコレートを持たせてくれる
片眉を下げて、少し寂しそうに
セ「兄さん的にはいつまでも頼ってくれていいんだけどなあ」
私の背中を眺めて呟いていた事なんて知る由もなく
(ロンを探せばいいのよね)
赤毛は、と
ドンッと何かにぶつかって
『あ、ごめんなさい！前を見てなくて』
目の前で不機嫌そうに眉を顰めるのはホワイトブロンドの綺麗な髪をした男の子
世界でお兄ちゃんが1番かっこいいと思っていたけれど
この子も綺麗な顔をしてるな、って感心してる場合ではなくて
『あの、ごめんなさい。怪我、してない？』
ド「…ああ」
『よかった、ぶつかってごめんなさい』
まだ不機嫌そうな顔に怯えながら通り過ぎようとしたら
何か言いたげな、表情
あぁ、この人は怖い人じゃない
『私、A・ディゴリー
あなたは？』
ド「…ドラコ。ドラコ・マルフォイだ」
『よろしくね』
手を取ってはい、とお兄ちゃんに貰ったチョコレートを包ませる
『お友達の記念に』
ド「あり、がとう」
『うん！』
私の初めての友達はドラコだった
列車を歩き回ってやっと見つけたロンの元には
ハリーポッターがいた。
誰でも名前を聞いたことはあるであろう彼は
想像していたよりもずっと
ハ「君も何か食べる？
沢山あるんだ」
にこやかに笑う
普通の男の子だった
『いいの？』
ハ「もちろん」
『じゃあ、私のも分けるわね』
この日の出会いがこれからの一生を左右することになるなんて、思いもしなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 753人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» ✉️。こんにちは！この作品も最高です！あのりなさんのボードの方で空欄で多分絵文字がなければ出来ると思います！りなさん。 (2024年1月24日 21時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - ゆりりんさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます😭♥️最初の部分は私のオリジナルでは無く漫画のセリフなのですがドラコにピッタリすぎてお借りしちゃいました🥺 (2023年4月2日 21時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - そして、トップページといえばよいのでしょうか？最初のどうして〜よ文章が最高に良くて、あありなさんの文才！！ってなっております😳😳 (2023年4月2日 14時) (レス) id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - きゃああああ！ツンツンツンツンデレのドラコがデレるのは最高ですね！私がドラコに言われたい言葉たちがたくさん出てきてニヤニヤしながら読んでいます。なんなら何回も読み返してます（笑）ハリポタもなにAぇも楽しみにしてます♡りなさんのペースで♡ (2023年4月2日 14時) (レス) @page30 id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - ゆりりんさん» 現実逃避中にハリポタ再熱してしまい見切り発車で始めちゃいました、笑なにAぇも更新するのでこれからもよろしくお願いします🙇♀️ (2023年3月29日 0時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りな∞
| 作成日時：2023年3月20日 23時
