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車の走る道は都市部から離れどんどん緑が増えていく
福「お待たせ！着いたで」
『ここって…』
自然に囲まれた公園
大晴くんが手を引いて連れてきてくれた先には
『向日葵…』
福「今年見れてないんやないかと思って」
『…、』
福「あそこの向日葵畑は中止になってもうたし、お互いライブ始まって行ける時間もなかったから8月の終わりでも咲いてる向日葵畑探してん。
ちょっと遠いけど広くて綺麗やし
たまにはこーゆーのも良くない？」
向日葵に見とれて言葉が出ないと思ったのか
福「1面の向日葵、やっぱ綺麗やな！
朝やから人も少ないし風もあって気温ちょうどいいし晴れて良かったな」
ニコニコって
やっぱり太陽の似合う大晴くんが笑う
福「これでさ、元気出た？」
『…え、？』
福「ずっとさなんか辛そうに見えたから」
『…』
福「新しいことに、変わっていくことに戸惑いとか不安とか。
責任とか色んなこと考えすぎて押しつぶされそうになってるんかな〜って」
Aのことやから、って付け加えて
福「近くいれるあいだは俺らにも手伝わしてよ
Aを笑顔にさせること」
『…大晴、くん』
福「やっぱりAには笑ってて欲しいし
でもそれ以上に、涙我慢して欲しくはないかな」
涙を堪えるのに精一杯な私に
福「どうしてもAに見せたかってん。向日葵」
大晴くんは花に目をやって
福「夏の向日葵は俺にとって特別やから。
俺がAを思い出すように、
Aも俺を思い出してくれたらええなぁって」
セミの鳴き声が響く
風がそよそよと吹き抜けて
この夏の湿度を私はよく知っている
『向日葵みたらね』
福「うん」
『絶対大晴君を思い出すの』
福「…うん」
『大晴くんは早く忘れたいかもしれないって思いながら、
向日葵が咲いた時だけは私の事、
あの日のこと思い出してくれたらええなって…』
我慢してた涙がこぼれ落ちて
『わがままで、ごめ…っ』
福「Aが向日葵が俺って言うてくれたから。
こうやって忘れないようにさせる俺の方がずるいやろ笑」
ぽんぽんって頭を撫でてくれる大晴くんは
福「忘れないように。
Aが遠く行っても毎年ひまわりが咲いたら俺を思い出すようにって」
『川端康成さんやね』
福「さすが、正解」
向日葵の花束を差し出す
福「デビュー決定おめでとう
すぐ、追いつくから。また一緒に向日葵見ような」
ー
長「あれ？Aちゃんそのお花どうしたんですか？」
『私の、宝物』
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りな∞(プロフ) - ゆりりんさん» お久しぶりです！あけましておめでとうございます。ゆりりんさんのコメントあってなにわのAぇ女子だと思っていて、こうしてまたコメントをくださってとても嬉しいです！あと少しぜひお付き合い頂けたら幸いです！ (2022年1月9日 14時) (
レス) @page42 id: 5e2108ad2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - お久しぶりです。明けましておめでとうございます。私生活がバタバタして、取り巻く環境が変わり、コメントできずにいました（泣）本当にりなさんの書く文章には心を持っていかれます。一つ一つの言葉に愛があって、誰一人欠けることなくキラキラしてます。大好きです。 (2022年1月8日 0時) (レス) @page42 id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - なにわ男子デビューしましたね！この作品大好きなので頑張ってください！ (2021年11月13日 13時) (レス) id: ab41598f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2021年7月30日 19時
