君に伝えたいことがあるんだ ページ2
〜side？
絶対にここやろうと思った
あの日と同じようにしゃがみ込んだ彼女の姿
来るべきなんは俺やない
そう分かってるのに
きっとまた君は
誰にも言わず、ここで1人で泣くんだろうと
分かってしまうから
思考とは裏腹に体が動いていて
時が止まったような気がした
デビュー決定の文字を見た時
(ついにか、)
こうなることは覚悟していたはずやのに
隣の大晴が息を飲んで
俺の長い長い
叶うはずのない1つの夢が、
今日完全に終わりを告げた
福「もう…、なにわ男子とステージ立つことは無くなるんやな」
Aって言いかけたことバレバレやけど。
気づかないふりしてそうやなって返す
福「もっと、一緒にやりたい曲あってんけど…、」
お前は昔から
追いかけても追いかけても手の届かない所へ行ってまうんやな
A
Aは、なにわメンバーが号泣の中で1人笑っていて
「…下手な笑顔」
俺、お前のその笑顔大嫌いやねん
なぁ、思ってることがあるんやろ？
何かを諦めて我慢した顔
すぐにでも泣き出す寸前の様な顔に見えて
仕事終わり新幹線飛び乗って東京来て
心当たりはただ1つ
そこに君はいた
大倉くんに初めて連れてきてもらったAのお母さんのお墓
大倉「もうええの？話したいこと沢山あるやろ？」
『いえ、大丈夫です。ありがとうございます』
泣きそうな、下手な笑顔で笑うAに
大倉「…お花、買い忘れた。下で買ってくるからちょっと待ってて。」
と俺の手を引いてAをお墓の前に残した
「大倉くん、お花さっき車に…」
大倉「しぃ…」
俺らが席を外したあと、お祈りするように手を合わせていたAが急にしゃがみこんで
「えっ、」
駆け出そうとした俺を大倉くんが止める
『うっ…ﾋｯｸ』
肩を震わせて泣くAに俺は何も出来んくて
小さなAをすっぽりと包み込んで抱きしめる大倉くんを眺めていた。
あの頃は泣きじゃくる君を隠してあげられる程大きくなかったけど
君の隣で俺は
こんなにも大きくなった
君を守ってあげられるくらい、
大きく、強くなりたかった
「A」
『……っ、何で、』
「よう頑張ったな、おめでとう」
泣き顔と寝顔はほんま、昔のまんま
あの日の大倉くんの様に今度は俺が君を包む
君が安心して泣けるように
『呼んだらあかんって思ってた』
泣きながら見せたトーク画面には、
打ち掛けメッセージ
「逆に俺でよかったん？」
『健しか、おらん』
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りな∞(プロフ) - ゆりりんさん» お久しぶりです！あけましておめでとうございます。ゆりりんさんのコメントあってなにわのAぇ女子だと思っていて、こうしてまたコメントをくださってとても嬉しいです！あと少しぜひお付き合い頂けたら幸いです！ (2022年1月9日 14時) (
レス) @page42 id: 5e2108ad2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - お久しぶりです。明けましておめでとうございます。私生活がバタバタして、取り巻く環境が変わり、コメントできずにいました（泣）本当にりなさんの書く文章には心を持っていかれます。一つ一つの言葉に愛があって、誰一人欠けることなくキラキラしてます。大好きです。 (2022年1月8日 0時) (レス) @page42 id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - なにわ男子デビューしましたね！この作品大好きなので頑張ってください！ (2021年11月13日 13時) (レス) id: ab41598f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2021年7月30日 19時
