間違いだった ページ42
真司郎side
あ「直って本当に良かった、真司郎ありがと
う。」
切れてしまったチェーンを交換してもらい元通りになった首元のネックレスを触りながら、嬉しそうに微笑む。
新しいのプレゼントするって言うたのに【大切な物だから】と言ってくれたA。
そう言ってくれたのが嬉しくて、俺も笑顔を返す。
それからモール内を回って買い物をし、そろそろ帰ろうかとショッピングモールの駐車場に繋がる入り口に着いた時。
あ「真司郎、帰る前にお手洗い行ってきてもい
い？」
真「おん、ええよ。」
あ「先に車戻ってる？」
真「いや、ここで待ってるわ。」
あ「ごめんね、すぐ戻るから。」
それだけ言うと踵を返して中に入っていくAを見届け、戻ってくるまで壁際に寄りかかって1人待つことにした。
＿＿＿これが、間違いやった。
俺も一緒に着いて行けばよかった、とすぐに思うことになる…。
何気なくスマホを取り出して触っていると、近づいてくる鼻につくきつい香水の香りに顔をしかめる。
うわ、苦手な匂いや。
でもどこかで嗅いだ覚えのあるその嫌な匂い。
目線を落としたままその嫌な匂いが通り過ぎるのをじっと待っていると
「…真司郎？」
声をかけられた。
その声にスマホから目線を上げると目の前に立っている1人の女。
と、知らない男。
「やっぱり真司郎じゃない。」
男「なに？知り合い？」
「うん、大学の時の。」
男「ふーん、俺先に中行っとくわ。」
気を使ったつもりなのか絡まされていた腕を解くと1人中に入っていくその男。
それを見届け俺に向き合った女は
「久し振りだね、元気だった？」
と笑顔を浮かべて言ってくる。
「なに？私のこと忘れちゃったの？ひどくない？
一度は恋人同士だったのに。」
真「お前、」
そこには、俺がこの先2度と会うことはないと思っていたヤツが立っていた。
もう顔はおろか名前さえ思い出したこともなく、思い出す必要もない思っていた女。
今目の前におるのは大学時代の元カノ。
それもAと出逢う前に別れた最後のヤツで、俺が唯一振った女。
そして俺がこの世の中で1番嫌いなもののきっかけを作った女だった。
こいつと付き合う事になったのは駅でこいつから声をかけられて。
電車で大学まで通っていた俺。
最寄り駅が同じだったこいつに告られて、その時彼女のいなかった俺は軽い気持ちで付き合いだしたのが始まりだった。
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
