切れたネックレス ページ41
あなたside
＿＿＿カシャン
窓の拭き掃除をしていた時に耳に届いた、小さな金属音。
音のした方を見ると、フローリングの上にネックレスが落ちていた。
あ「えっ？うそ…。」
即座にしゃがみ込んで拾い上げたのは、私が毎日着けている真司郎から初めて貰ったネックレス。
あ「金具が取れちゃったのかな…。」
手の中にあるネックレスを見てみると、金具は繋がったままで。
あ「…切れちゃってる、」
手の中のネックレスは無残にもチェーンの部分が切れてしまっていた。
掃除を一旦中断してダイニングに移動すると、
どうにか繋げることができないか試みてみるけれど。
専用の道具とかがあるわけでもなく、小さなチェーンを繋げることなんて到底不可能。
金具の嵌め方が悪かったり金具が取れてしまったならまだしも、チェーンが切れてしまってはもうどうすることもできなくて、ショックではぁと深く溜息をついた。
✻✻✻✻✻
あ「真司郎、これ…。」
その日全てを済ませると、私は切れてしまったネックレスを掌に載せて真司郎に差し出した。
真「ん？ネックレス？これがどうしたん？」
あ「今日ね、切れちゃったの…。」
真「切れたってチェーン？どっかに引っ掛けた
ん？」
あ「ううん、今日掃除してた時に突然切れた
みたいで。」
窓掃除をしている時にどこかに引っ掛けた覚えはなく、突然切れてしまったネックレス。
真「これ俺があげたやつやんな。」
あ「うん、真司郎が初めてくれたプレゼント。」
それはまだ出逢って間もない頃、私の誕生日に真司郎がくれたブルームーンストーンと小さなパールが連なったネックレス。
真「これあげてからだいぶ経つもんな。
チェーンが劣化したんかなぁ。」
確かにこれを貰ってからすでに5年は経っているから劣化していてもおかしくはないけど、毎日丁寧に手入れはしてきたつもり。
すると
真「新しいのプレゼントしよか？」
と真司郎は言ってくれるけれど、私はぶんぶんと頭を横に振った。
あ「これじゃないとだめなの。
真司郎が初めてくれた物だし、大切なネック
レスだから…。」
私の掌からネックレスを手に取った真司郎は切れてしまったチェーンと、トップ部分を見つめると。
真「これチェーン新しくしたらいけそやな。
なら今度の休みにチェーン見に行こか。」
私の気持ちを汲み取って言ってくれた言葉が嬉しくて、私は大きく頷いた。
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
