父の言葉 ページ21
あなたside
末「おぉいちょっと待て日高！
お前何言うつもりだよ！」
日「子供がどうやってできるかだけど？」
末「アホかお前！輝が理解できるわけねえだろ！
それにまだそういうのは早えんだよ！」
千「そうだよ。コウノトリが運んでくるとか言い
方があるじゃん。」
実「あーそれ言われたことある笑」
会話を聞きながら、私もそういえば小さい頃に輝くんと同じ事を聞いたことがあったな、と思い出した。
その時はお父さんの会社の人が家に赤ちゃんを連れてきてくれて、その可愛さに同じ質問をしたっけ、なんて思っていると向かいに座っていた輝くんが私をじっと見つめて言ってきた。
輝「Aちゃん、あかちゃんどうすればきてくれるの？」
突然の事で驚いたけれど、私なら答えてくれると思ったのだろう。
あ「うん？そうだなぁ。」
私はその時の父の言葉を思い出す。
あ「輝くんがお兄ちゃんになる準備ができたら
きてくれるんじゃないかな？」
輝「おにいちゃんになるじゅんび？」
あ「うん。あかちゃんはまだ1人じゃなんにも
できないから、ママやパパに色んな事を手伝
ってもらわなきゃいけないの。
それはね、輝くんも一緒なんだよ。」
できるだけわかりやすく言葉を重ねる。
輝「ぼくも？」
あ「そうだよ。
ママがお料理とかしてて手が離せない時とか
はね、輝くんのお手伝いが必要になってくる
の。
それにはね、準備がいるんだよ。」
輝「うん。」
あ「輝くんがママを助けてあげられるようになる
準備と、お兄ちゃんになってもいいよって
思えたらきてくれるんじゃないかなぁ？」
輝「わかった！ぼく、おにいちゃんになるじゅん
びする！」
それを聞いてなんとなくだろうけれど理解してくれたのかな？と嬉しくなった。
真「さすが俺のA。」
西「何気にのろけんな。」
千「下品な言い方しようとしただっちゃんとは
大違い。」
千晃ちゃんは隣に目線を向けると、日高さんは肩をすくめた。
あ「これ私じゃなくてお父さんの言葉なんだけど
ね。」
これは全部私がお父さんから言われたこと。
結局子供の頃の私の元にあかちゃんはきてくれなかったけれど、お父さんの言葉にはどこか説得力があって幼ながらにずっと覚えていた言葉だった。
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
