I hate you【ツイステ】

3滴 ページ4

『綺麗な夕焼け。』

この綺麗な夕焼けは私のドロドロとした気持ちとは真反対で綺麗な色だ。

『ははっ、こんなこと考えてるのは私らしくないな。』

遠くでカラスの大群が飛んでいる。

あぁ、あんな風に自由に飛んでみたい。何も考えず空を自由に飛びたい。

ﾘﾘｱ「何を悩んでおるんじゃ。」

『リリアさん、』

ﾘﾘｱ「最近顔色が悪いようじゃが、体調が優れないのか?」

『いいえ、体調はいかにも元気です。』

ﾘﾘｱ「そうか??悩みを抱えているように見えるがな。」

煩い、煩い、

ﾘﾘｱ「もし、お主が迷惑じゃなかったら相談に乗ろうか?」

煩い、煩い、煩い、煩い!!!

私のこと何も知らないのに、何でこんなに私のことを深く探ってくるの????

『私のこと何も知らないくせに話しかけて来ないで!!!』

あーあ、言っちゃった。

ﾘﾘｱ「…そうか、すまなかった。」

違う、違う、私が言いたかったのはこれじゃなかった。
まだ前言撤回できる、

『もう、私のことを深堀りしないでください。ほっておいてください。』

違う!!違う!!本当はリリアさんにユウちゃんのことを話したかった。

そして私は助けて貰いたかった。

ﾘﾘｱ「…」


ﾊﾞﾀﾝｯ


無駄に広い部屋のなかで扉の閉まる音だけが響いた。

あぁ、本当に憎いのはユウちゃんじゃなくて、助けてもらいたいけど言えない阿呆な私なんだ。

もう、ディアソムニア寮(此処)も私の居場所じゃなくなってしまった。

今度は私のせいで居場所を壊したんだ。

ﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯﾎﾟﾀｯ

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