イヤホンは知っている 【探偵チームｋｚ事件ノート】

kzは怒る！？ ページ2

？「あの・・・」

私たちに話しかけてきたこの子にビックリ！

だってその子は、イヤホンをしているんだもの。

別にね、イヤホンをしててもいいけど。

普通、人と話すときはイヤホンを外して話しかけるものじゃない？

マナーの問題だと思う。

失礼な子・・・。

？「若武君、いますか？」

若「俺が若武。お前さあ、人に話しかけるんだったら、イヤホン外せよ。」

若武が少し声を荒げたんだけど・・・。

その子は全く無視っ！

メガネの奥の目を若武にチラリ、とやり＿＿

？「理事長が呼んでる。理事長室に来いって伝言。」

と言った。

その声は冷たく＿＿何故か哀しげだった。

上「お前ねえ・・・きこえてんの？イヤホン、とれよ。」

若「それがマナーだろ。」

うわ、珍しく若武と上杉君の意見が一致してる。

なんか、嫌な予感。

でも女の子は、何も言わず帰ろうとした。

その子の腕を若武が掴み・・・強引にイヤホンを外した。

やりすぎじゃない？

すると女の子は突然苦しみだしたんだ。

当の若武は呆然としている。

上「救急車、呼ぶか？」

黒木君がスマホを取り出したその時・・・女の子はひったくるように若武からイヤホンを奪った。

？「呼ばなくて、いいから・・・」

その子はイヤホンをつけ、若武を睨んだ。

？「あんたこそ、マナー大丈夫？」

その子は「信じらんない」と繰り返した。

若「お前がイヤホン、外さねーから・・・。」

小「今の・・・大丈夫？」

？「大丈夫だから。・・・久しぶりだったから死ぬかと思ったけどね。」

小塚君に「心配、ありがとう」と微笑んだ。

さっきと態度が違う・・・。

？「それより、若武君、早く理事長室に行ったら？」

若武は思いっきり彼女を睨み・・・理事長室に向かった。

？「お騒がせしてごめんなさい。」

忍「何で、イヤホンしてんだ？」

？「どうして、初対面の君に言わなきゃなんないの？」

翼「君って、白糸 遥だよね？」

？「そうだよ。それが何か？」

白糸 遥は一礼して、去っていった。

彩「・・・白糸 遥って誰？」

小「全国模試でいつもＴＯＰ３に入ってる子だよ。」

へえ・・・頭、良いんだあ。

黒「・・・おかしいよね。」

えっと・・・、イヤホンを外さない事？

黒「白糸 遥は秀明生じゃない。」

えっ！

翼「どうして、ここにいるんでしょ。」

上「しかも、理事長から伝言を頼まれる程、信頼されている・・・」

その時、忍がアッと声をあげた。

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