Forever girl (ページ6)

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その後も太輔はゆっくりと、順を追って丁寧に説明してくれた

知り合ってすぐ、彼女には同性の恋人が居ると何故か見抜かれて自身の事も打ち明けられたこと

太輔が芸能人だとは一応認識してたらしいけど、この国もまだ海外に比べたら多様性への理解があまり広まっておらず生きにくさを感じてるだろうとむしろ心配をしてくれたらしいこと

とても信頼してる友達の知り合いだから正直に話しても大丈夫だろうと、太輔も心を許したこと

それから一気に意気投合したこと

最近互いに忙しくてあまりゆっくり会えていないとつい零せば、サプライズでもして喜ばせてあげて二人の時間を作らないとすぐ誰かに取られちゃうわよと脅されたらしいこと

平気だと高を括って怠慢でいるのは一番危険だと釘を刺されたこと

それならば久しぶりに手料理でも振る舞おう、いつも横尾さんに教わってばかりだからたまには違った方向・味の物も良いのではないかと料理が得意だというマリアさんに手ほどきをお願いしたこと

当然サプライズだから内密に進めたくて、俺には隠してたこと

女性だから変に勘繰られて写真でも撮られたら大変だと、太輔の家に呼ぶ時は毎度彼女は高身長を活かしてパッと見男性風の装いで来てくれてたこと

…そう言われればパンツスーツのような格好だったなと思い返す

足元はパンプスだがそれさえ見えなければ遠巻きならハーフ系の男性にも見えなくもないだろう

今日俺と会う前にマリアさんが来てたのはサプライズ本番前最後に会えるのが今日しか時間が取れず、家に来る前買い物をしていくと聞いていたからそれならバレずに進められるだろうと考えていたとのこと

だから想定より早く俺が着いて太輔も内心少し焦ってしまったらしい

「…そうか、 …よかった…」

疑問、心配、不安

胸の中で燻っていた、抱えていたモヤモヤが解消されると自らの口から思わず零れてきたのは安堵の言葉だった

俺はまだ…太輔の隣に居てもいいんだ…

「…ただ、凄い助かったし感謝してるし人として尊敬出来る部分もあるんだけど、重度の可愛いもの好きはちょっと困りもんかな、」

「…？」

太輔いわく、マリアさんは人も動物もキャラクターや雑貨、小物等々

とにかく可愛いに目が無いのだとか

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