【明治東亰恋伽】孤独姫は泡沫に…【菱田春草】 (ページ25)

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24話春草sidoー素直ーページ25

彼女が飛び込もうとするところ止めたものの、彼女自信はまるで、死にたそうだった。
けれども、そう見捨てる訳にはいけない。

春草「とにかく、帰るよ。」

そう言うにも、彼女は一歩も動かない。
あんな事があった後だし、帰りにくいのか…。

『いいです、私帰りません……。』

春草「そう言ってるけど、皆心配して……。」

『菱田さん!!!もう、私の事はほっといて下さいよ……!!!』

彼女は、泣いていた。

春草「何で泣くのさ!俺は、君をほっとけない!!!」

『ほっといて……。』

彼女は、歩き出そうとすると、そのまま体制を崩した。
何故だか分からず、俺は駆け寄る。
すると、彼女は足をおさえていた。

春草「……!!足、痛いの…?」

『……!!!』

彼女の顔は、随分と酷しい顔つきだった。
俺が考えた事は……。

『えっ……。』

春草「早く帰ろう。これなら、足動かさないから、痛くないでしょ。」

彼女は、俺におぶられるのは、嫌がっていそうだが、彼女は「あ、ありがとう……。」としかいわなかった。

春草「素直でいいじゃん。そっちの方が俺は、好きだよ。」

『……。素直になれない自分かいるのかもしれない。そう思いませんか、菱田さん。』

春草「どうだか。」

そのまま、人通りのない道を歩いていった。