【明治東亰恋伽】孤独姫は泡沫に…【菱田春草】 (ページ24)

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23話ー消えたい思いは消えずーページ24

春草「動かないで!!日の辺りが一番そこがいい…!!君が輝いてみえる…!!!」

急にどうしたこいつ…?!
頭が可笑しくなったか?!
てか、私もう帰りたいんですけど。
足の痛みも良くなってきたし。
こいつを無視しようと、立ち上がると、やはりまだ痛みがあるが、歩けない訳ではない。

『帰りますんで。てか、どうしたんですか。』

まぁ、そんなことただ呟いただけだけどね。
多少足を引きずって帰っても怪しまれない。
人通りがない道なのでそのまま、帰れる。

しかし、50mした所で止まった。
やはり辛い気がしてきた。
無理だぁああああああ………!!!

あー、もうやだ……。
いっそのこと、川へ飛び込みたいよ!!!
もう、小説何てどうでもいいから、早く消えてぇえええ!!!

私は、そう思った瞬間足が動き、川へと飛び込もうとすると、逆に後ろに倒れかけた。
正確には、引っ張られたと言ったほうが正しいかも知れない。
そのまま、体制を崩しそうになった時、私を支えてくれた。

「何してるのさ。」

『…!!』

菱田?!何故、私を助けるのだ……。

『何故私を助けたんですか…。』

春草「はぁ？普通、飛び込もうとしようとする人を止めるのは、普通だけど。」

『うっ…。』

正論を言われ、言い返せなくなってしまった。