【明治東亰恋伽】孤独姫は泡沫に…【菱田春草】 (ページ17)

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16話ー企みーページ17

私が気がついたのは、夕方だった。
起き上がれるほど、楽になった。
目眩もしない。

手元に、布が落ちている。
ほんのりと冷たい。

私は、ベットから出て、ベランダに出た。
すると、誰かに声をかけられた。

春草「もう、治ったの?」

『……、一応。』

春草「それは、良かった。そういえば、君さ、俺の事散々嫌がっていたのに、あの時何で俺を呼び止めたの？」

『……?よく覚えてないんだけど……。』

春草「そっか。熱もあったし、曖昧か……。」

『……。』

私は、部屋の中へ戻っていった。
私があいつを呼び止めた？
そんな、馬鹿な事が……。

まぁ、それは気にしないでおこう。
私は、一旦部屋を出た。

『……。あれ、芽衣ちゃんいないのかな……。』

春草「彼女なら、置き屋の手伝いに行ったよ。鴎外さんが宴会らしきものに呼ばれてて、俺も行く事になってるけど、君はどうする?」

『私は、お留守番ですかね。(ラッキー、夜出掛けられるじゃん。)』

春草「そう。じゃあ、何かあったらフミさんに頼んでよ。」

『分かりましたー。』

そして、彼は出ていった。
私は、ニヤッとした。
夜に出掛けれるー！
何て自由なんだ…!!
まだ治りかけだけど、治ったも当然!
早く準備して、レッツゴー!!!