【明治東亰恋伽】孤独少女は、沫泡に…【菱田春草】 (ページ21)

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長い髪の少女2 ページ21

と、言っても直ぐ見付かるものではない。

何処にあるんだろう……。

『って、黒猫……?』

こんな雨な時に……。

猫は水が苦手なんじゃ……。

よーく、見ると雨が猫をすり抜けている。

『妖……？』

何か、猫の気持ちにそそられて、後を着ける、

、

、

、

、

辿り着いたのは、春草さんの学校だった。

『ここに、あるってこと……?』

まだ歩き続ける猫に、ただひたすら着いて行くことしか出来なかった。

ほとんど外の光が入らない場所へ連れて来られた。

人気が少なく、少しほこりっぽい。

そして、目の前の扉に猫は入ってくる。

少し錆び付いたドアノブを回し、入る。

そこには色々な物が置いてあった。

『これって、パソコンだよね……?』

探せば探すほど、巻物が出て来れば、電化製品も出てくる。

おかしい、この明治に存在するとは思えない。

すると、猫が口に加えて何かを持ってきた。

綺麗な切り目のメモ。

『これだ！これ！レテの探し物!』

うっすらとだが名前が書かれている、レテと……。

もう一人の名前に、驚きを隠せない。

『嘘、私……？』

、

、

、

、

レテがいた場所に戻ると、レテが酷い苦しみを見せていた。

『どうしたの?!』

レテ「……、歌……。」

『……!!この歌を歌えば……!』

私に、歌える訳がないのに、私は………歌った。

次々と浮かぶメロディー。

やっぱり、これを作ったのは私達なんだ……。

レテ「ありがとう、A。私の友達になってくれて、ありがとう。」

『え……？』