嘘の嘘のそのまた先

新しい一面 ページ8

｢かんぱーい！｣

阿部さんと来たのはおしゃれなレストラン…
でななく普通の居酒屋。

なんか、意外と普通の人なんだなって言うことがわかって余計にわくわくしてしまう。

阿「朝長さんって、いつも一生懸命だよね。」

「え！そうですか？」

阿「真面目にやってるのに、いつも疲れた顔見せないのがすごいと思う。」

阿部さんに褒められてる！？
とても嬉しいのですが…

「いや、いつも助けられてばかりです。ありがとうございます。」

阿「いやいや、後輩が困ってたら助けるのは当たり前だから！気にしないでよ。」

何て素敵な方なの！
ところで

「なんで、今日誘ってくださったんですか？」

阿「なんだろうなぁ。ちゃんと息抜き出来てるのかなーって心配になったのと、普段はどういう子なのかなって思って！」

本当に良い先輩に恵まれたという私の気持ちと、ここ最近感じていなかった気持ちが生まれようとしている気がした。


そして今日わかったこと。
阿部さんのオフモードは少しかわいい。
少し口が悪くなるときがある。
でもやっぱり優しい。

そんな一面が知れて得したようなそんな気分。

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