愛の監獄 【ヤンデレ】【太宰治】

脱退 ２２ ページ22

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『や、やだ…！！辞めないで……ッ』





だめだよ辞めたら

二度と、会えなくなる



彼はこのまま私を連れ去り、完全にマフィアと、中也と関係を断ち切るつもりだ





そんな事をしたら、私は、一生





「…ごめんね





でも、これでようやく





私とAちゃんだけの世界が作れるね？」





『ひ…っや…いやだ…!!』





ゆっくりと顔を上げ、その顔はニヤリと微笑んでいた



やっぱり

やっぱり、私をもう、隔離する心算なんだ



一生、中也と会わせない心算なんだ





「ようやくこれで邪魔者が居なくなる





やっと、やっとAちゃんと私だけの幸福な世界がやってくる」





『い、や…いやだ、…そんなの…いや、いや、』





体が震え、言葉もままならない

冷や汗が全身を伝う



幸せそうに微笑む彼がどうしても怖い





・





「ただいま、Aちゃん」





『…』





「私、辞めてきたよ





まだ誰も私が抜けたなんて気づいていないけれど、もうじき追手がくる」





今まで目に当てていた包帯は取られ彼の素顔が顕になる

黒いコートとは違い、前に着ていた砂色のコートを身に纏っている



いつもとはちがう





「……しばらくは、私の貯金で暮らしていかれるのだよ





ただ、ここの家もじきにバレる



明日、引っ越そう」





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実は私黒の時代読んでないんですよね
ここからは完全に私の妄想の世界の話になります
原作ファンの方大変申し訳ございません

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