仕置き 19 ページ19
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『や…っいた、…』
「……」
部屋の中に放り込まれ、扉を閉められ
鍵がかけられ、もう簡単には出られなくなった
『や…っごめ、…!』
「だから
要らないってば。
──────私が欲しいのは」
"Aちゃんだけなのに"
怒りに混ざり、最後、ほんの少しだけ
彼が悲しんでいるように見えた
いつもそうだ
怯えて何も出来なくなる私の肩を強く押し、ベッドの上に突き落とす
柔らかいベッドの感触を背中に感じる間もなく、彼が私の上に跨る
『や…いやっ…やだ…!!』
「…悪い子には
──────お仕置きが必要だ」
無表情のまま淡々と言葉を並べる
両手首を捕まれ、彼の全体重が手首に集中し身をよじらせるも無効だった
手首から彼の体温が伝わる
それは、まるで……───────
「私、Aちゃんを傷つけたい訳ではなかったのだよ。
私を嫌っては欲しくなかった」
『や…はなし、て…ッ』
「……でも
Aちゃんが私を傷つけるなら
私もAちゃんを傷つける理由に、なるだろう?」
『な、にを…!』
濃い茶色の瞳が揺らぎ、私を捕らえる
私が、彼を、傷つけた…?
「うふふ…
私が買った洋服を着たAちゃんをこのまま食べてしまうのも
最高だね」
『…っは…や、いや…や、だ…!!』
頭の中が真っ白になる
口は弧を描き、まるで玩具を与えられた子供のような…──────
私は
わたしは、このまま、
今までに感じた事のない、恐怖という言葉ですら表す事のできない
彼の手が服の中に侵入し体の輪郭をゆっくり準える
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茉耶 - 最近あひゃこさんの夢小説ばっかり見ていつも泣いてます!毎回いい作品をありがとうございます!!また太宰さんの小説書いて欲しいです! (2019年8月11日 16時) (レス) id: 2037e6e45f (このIDを非表示/違反報告)
−こま−(プロフ) - 太宰さんんんんん!!かっこいいーー!!!好きですううう!作者さんも、太宰さんも愛してます← (2018年11月22日 20時) (レス) id: 43a4a6fc1b (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - すっっっごい面白かったです!ヤンデレ文豪さん、ほわぁ…真逆中也さんがあんなことをしていたなんて、さいっっっこうのドンデン返しでしたっ!私あんまり死落ちのヤンデレさん好きではないんですけど、すっっっごい面白くて、好き以外に選択肢がなかったです。 (2018年7月28日 19時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃこ(プロフ) - かしさん» コメントありがとうございます! いつも死ぬ時は大体途切らせちゃってるのでわかりずらいんですよね(><)すみませんm(_ _)m 閲覧ありがとうございます! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 782bc5610f (このIDを非表示/違反報告)
かし(プロフ) - 物凄く面白かったです!最後に夢主の回想が途切れた時はえ?あれ?タブレット壊れた?と思いましたが、そう言うことだったんですね! (2018年6月19日 17時) (レス) id: 5b825520a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:私です x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年3月27日 11時