幸せですかと尋ねられたら [冨岡義勇] (ページ26)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:86,885 hit

25 ページ26

私の布団に桜さんを寝かせた義勇さんはそのあとすぐに緊急の任務に呼ばれて家を出ていった

私が桜さんの看病をしなくちゃ…

おかゆとお水をお盆に乗せて部屋に運ぶ

『桜…さん？体の調子はどうですか？』

桜｢義勇は？｣

私の質問…

『…任務に行かれました』

桜｢なーんだ、つまんない

義勇いなかったらここにいる意味ないじゃん｣

『あの…体の調子は…』

桜｢はぁ？仮病に決まってるじゃない！｣

そう言って私のつくったおかゆを1口食べた桜さんはしかめっ面をして皿を私の方に寄越した

桜｢味薄っ！！

いつも義勇にこんなの食べさせてるの？｣

『いえ…あの…病気だと思っていたので薄味にしました』

桜｢まあいいや｣

突然桜さんは口を開いた

桜｢私ね、義勇の彼女だったの｣

なんとなく、分かってた

そうかなって

桜｢でもね、私が体が弱くて遠くの病院に手術することになってね、別れたの

義勇、私にいつも好きだ好きだって言ってきててね、すごい仲良いカップルだったんだよ

だからね、義勇、まだ私のこと好きだと思うんだ

そう思わない？｣

『そう…ですね』

桜｢鈍いなぁ！！

別れてくれない？まだ籍もいれてないんでしょ？｣

別れる…

義勇さんと？

桜｢あんた、お嬢様なんでしょ？

相手なんていっぱいいるじゃない｣

私は義勇さんと別れて他の人と結婚して

義勇さんの隣には桜さんがいて

2人の子供ができたりして

義勇さんは幸せなのかもしれない

けど、けど

桜｢お見合いなんでしょ！？義勇のこと好きじゃないんでしょ！？別れてよ！！｣

『ごめんなさい』

桜｢はぁ？｣

『ごめんなさい

私、義勇さんが好きなの

別れたくないの』

私が顔を上げて桜さんの目を見ると桜さんは不満そうに唇をとがらせた

桜｢まあいいや

ねえ、義勇とシたことある？｣

『へっ！？』

急な桜さんの問いかけに私は驚いた

桜｢布団の上ですることよ、分かるでしょ？｣

『いえ…あの…ないです』

私がそう言うと桜さんはゲラゲラと笑いだした

桜｢え～やばっ！義勇、私にはすぐ手出したのに～

義勇すっごく優しいんだよぉ～｣

『そうですか…』

またゲラゲラと笑う桜さん

桜｢それにね、義勇って結構キス魔でね…｣

やめて

やめて

やめて