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ドサドサッ
布団から飛び起きて玄関に向かうと義勇さんが倒れていた
『義勇さん!?こんな所で寝たら風邪引きますよ』
冨「…疲れた」
『あの、それは見て分かります
お疲れ様でした。お風呂入りますか?ご飯の用意しますよ』
冨「…Aと一緒に入る」
『…!!何馬鹿なこと言ってるんですか!?
相当お疲れのようですね。お湯熱々にしときますから
あ、羽織ほつれてるじゃないですか
それも直しときますから』
義勇さんが帰ってきた安心で私はズリズリと座り、羽織を抱きしめた
義勇さんの匂いがした
*
風呂に入ったら目が覚めた
俺は何を口走っているんだ
たまにそういうことがあるから気をつけよう
風呂からあがると机には熱々の鮭大根
そしてAはほつれが綺麗に治された俺の羽織を抱きしめたままコクコクと寝ていた
そりゃそうだ
もう夜中の2時
それに俺が任務に出る時、強がっていたがやはり無理していた
俺が帰ってくるまでの間不安だったんだろう
俺はAの寝顔と鮭大根を堪能し、Aに声をかけた
冨「A、布団で寝ないと風邪ひくぞ」
『義勇…さん…いかないで…』
冨「…」
Aを横抱きにして布団まで運ぶ
冨「俺はどこにも行かない」
そう言うと寝ているはずのAが少し微笑んだ気がした
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ありんこ - 面白いです! (2020年1月13日 13時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
煌星(プロフ) - すごい面白いです! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 07a235a149 (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させてもらってます!これからも応援しています! (2020年1月7日 23時) (レス) id: 14536be37b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:circle | 作成日時:2019年12月21日 11時