幸せですかと尋ねられたら [冨岡義勇] (ページ16)

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お館様のお屋敷から出て飯でも食いにいこうとブラブラ歩いていたらAに会った

Aは俺のお気に入りのおはぎをつくっている和菓子家の一人娘だ

おはぎを食べながらAと話すのが俺の密かな楽しみ、なんて誰にも言わねぇ

いつも笑顔で明るい印象のA

なのに泣きそうな面してっから何事かと思えば何も言わねぇ

挙句の果てに弁当を渡された

なんなんだよ、ほんとに

いや、弁当うめぇけど

不｢最近店にいねぇよなァ。忙しいのかァ？｣

『ええ…まあ…色々と…』

そう言って目を伏せるA

『不死川さん』

不｢あ？｣

『柱に女の人って何人いるんですか？』

不｢2人だけどよォ…急になんなんだよ｣

『2人、ですか…胡蝶さんと…』

不｢胡蝶は知ってんのか。もう1人は甘露寺だ｣

『ピンクの髪の毛の？』

不｢おぉ、そうそう｣

『冨岡さんと仲いいんですか？』

不｢はァ！？冨岡ァ！？

知んねぇよ、あいついつも1人だから仲いいもクソもねぇだろォ｣

『そう…ですか…』

なんなんだよ

俺は女心とかイマイチ分かんねぇんだよ

口で言ってくれ

不｢何があったか知んねぇけどよ、おはぎ1個に1相談くらいは聞いてやるよ｣

『ふふっ

ありがとうございます』

そうそう、お前は笑顔が良く似合う女だ

笑ってろよ