お嬢様の友達 ページ10
次の日
『はぁはぁ…』
Aは走っている
お嬢様とは思えない形相で通学路を全力疾走している
教室に着くと同時にチャイムが鳴った
『間に合った…』
青｢なんだ？A
遅刻ギリギリじゃねーか
ダメだぞ、学校には早く来ないと｣
『昨日壁を乗り越えていらした人には言われたくないわ(ﾎﾞｿｯ)』
青｢あ？｣
『なんでもありませんわ』
ニコッと笑って席に着く
『どうして起こしてくださらなかったの？』
赤｢気持ちよさそうに寝ていたからね｣
『おかげで遅刻するところだったじゃないの』
赤｢電車乗れば良かったのに｣
『電車？ああ、あの四角い乗り物のことですの？
あんな狭そうな移動手段使ったことありませんもの』
赤｢へー電車も1人で乗れないんだ｣
『乗れますわよ！！』
先｢おーいそこうるさいぞ｣
征十郎はニヤニヤと笑っている
この男、絶対に許さん
お昼になった
桃｢A、一緒にご飯食べよ？
Aはお弁当派？｣
お昼…そういえば考えていなかったわ
向こうにいる時は毎日セバスチャンが用意しにきてくれていたから
『何も持っていませんの
どうすればいいかしら』
桃｢じゃあ食堂にいこう！｣
『食堂？』
桃｢安くて美味しいご飯が食べられるんだよ｣
さつきに連れてこられた食堂には人がたくさんいた
『席が空いてないわね』
男｢こ、ここどうぞ！！｣
男｢ここもどうぞ！！｣
『ありがとうございますﾆｺｯ』
男(((かわいい…)))
『さつき、一気に席が空いたわ！！』
桃｢うーん、Aはすごいなあ｣
『何の話ですの？』
桃｢ううん！じゃあご飯買いに行こうか｣
ワクワクしながらメニューを見る
『食べたことのない物がたくさんあるわ！！』
桃｢え、うどんとかラーメンだよ？｣
『初めて見ましたわ！！それに500円？0が2個ほど足りないのではないの？』
桃｢いや、ワンコインだよ｣
『学食って素晴らしいわね、さつき！！』
桃｢あー…それは良かった
(こんなに喜んでもらえると思わなかった)｣
『でもさつき、カードで払えるのかしら』
桃｢え｣
『私、現金を持っていないの』
桃｢じゃあ私が奢ってあげるよ！｣
『そんな申し訳ないですわ』
桃｢いいよいいよ
友達だもん！｣
『友達…私とさつきは友達なの？』
桃｢え…違った？｣
『今まで友達というものを持ったことがなかったので…これが友達なんですね』
俯いて遠慮がちににっこり笑うAを見て桃井はただただかわいいと思った
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輝夜(プロフ) - circleさん» はいっ！めちゃくちゃ楽しみにしてます〜！！ (2019年10月2日 22時) (
レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
circle(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます！掛け持ちしてる作品があるのでゆっくり更新になってしまうかと思いますがお付き合いください^^ (2019年10月2日 22時) (レス) id: ac596bfda9 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです！更新楽しみにしてます！！！ (2019年10月1日 1時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：circle | 作成日時：2019年9月1日 17時
