お嬢様の困惑 ページ8
今日で分かったことが3つある
1つ、赤司征十郎は腹黒男だということ
2つ、赤司征十郎は(なぜか)モテること
3つ、赤司征十郎に目をつけられたこと
そして今、なぜか赤司征十郎と一緒に帰っている
『目的はなんですの？』
赤｢だからさっきも言ったじゃないか
一緒に帰る、それだけ｣
『はぁ…』
今日何度目になるか分からないため息をつく
特に会話をすることも無く家に着いた
『あの…家に着いたのだけれど』
赤｢へえ…ここが…｣
『何よ
もう家に入りますわよ』
なぜか征十郎はニコニコと立っている
『はぁ…一応家に来た方は客人
客人をもてなさずに帰したなんてお父様に知られたら叱られてしまうわ
どうぞお入りになって』
玄関の扉を開けると征十郎は満足そうに笑って入ってきた
赤｢お邪魔します｣
いつもならセバスチャンが玄関まで迎えに来るのに今日はなぜか来ない
『セバスチャーン？』
ｼｰﾝ
『セバスチャン？何してるの？』
リビングに入ると机の上に紙が置いてあった
"セバスチャンはアメリカに戻ります
未来の旦那様と仲良くお暮らしください"
確かにセバスチャンの字だ
『未来の旦那様って何…？
セバスチャンいないの？
え、どういうこと？』
慌ててセバスチャンの携帯に電話をかけ、文句の1つでも言ってやろうと思ったが繋がらない
『あんのクソ執事…』
赤｢どうしたんだい？｣
『なんでもないわﾆｺｯ
征十郎、申し訳ないけど今からお客様が来るらしいから帰っていただける？』
赤｢その必要はないよ｣
『どうして？』
赤｢俺がその客だからさ｣
『…え？』
少しの間黙って考えた
『ごめんなさい、言っている意味がよく分からないわ』
赤｢だからさ、｣
征十郎はセバスチャンの紙を手に取ってある部分を指した
赤｢俺がこの"未来の旦那様"って訳｣
『…つまり…あなたが私のお見合い相手でお父様が結婚させようとしている相手ってことでOK？』
赤 ｢That's right!｣
『お引き取り下さい』
赤｢残念だけどこっちもお引き取りできない事情があるから｣
『事情って？』
赤｢俺も父に言われてるからさ、もし帰ったりしたら俺の首がとぶ｣
征十郎は首を掻っ切る仕草をした
目を見る限り本当っぽい
『思い出した
赤司征十郎…日本三大財閥、赤司財閥の一人息子ね』
5年ほど前に資料でお父様に見せてもらった
なんで忘れてたんだろう
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輝夜(プロフ) - circleさん» はいっ！めちゃくちゃ楽しみにしてます〜！！ (2019年10月2日 22時) (
レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
circle(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます！掛け持ちしてる作品があるのでゆっくり更新になってしまうかと思いますがお付き合いください^^ (2019年10月2日 22時) (レス) id: ac596bfda9 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです！更新楽しみにしてます！！！ (2019年10月1日 1時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：circle | 作成日時：2019年9月1日 17時
