なんの話だろうこれ ページ10
モモはかけっこをしていた。鬼とかけっこをしていたのだ。今、モモは森の中にいる。手には何も持っていない。鬼は、後ろから追いかけてきているが、なぜか音は発していない。今聞こえるのは、鳥の静かなさえずりだけだ。
負けそうになる。どうしよう、(助けて!)そう心の中で思った瞬間、モモの体は宙に浮いた。空を飛んでいるのだ。鬼は、頑張ってジャンプしてモモを捕まえようとしているが、鬼の体が重いのか、なぜか鬼はギリギリ、モモに届かない。
「ふぅー、よかった」そうモモはつぶやいて、木の枝に座って休憩していた。すると、鳥が話しかけてきた。
「ねえモモちゃん、一緒に歌わない?」「お誘いありがとう、でも今私、それどころじゃないの。見て、鬼がいるでしょ。あの人に追いかけられてるの。」「大丈夫だよ、さあ歌おう!」
鳥は、モモの言うことを無視して歌い始めた。モモも、楽しくなって一緒に歌っていた。気がつくと、鬼がいなくなっていた。モモは、他の鳥とも仲良くなり、鳥と森の仲間たちと一緒に幸せに暮らしましたとさ。
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作者名:マーチ | 作者ホームページ:https://twitter.com/march059
作成日時:2018年1月22日 2時