5話 ー案内- ページ6
『不破さん…!』
「大丈夫だったぁ?女の子を置いてくとかサイテーだよね?ごめんねぇ」
私の頭をよしよしと撫で、隣にいた吸血鬼さ…じゃなくて葛葉さんと叶さんに「アー…今から説明するんで」と一言。
そして私の方に向き直り、
「Aちゃんの事は、あとはまゆゆに任せるから!心配しないで〜」
と隣にいる黒髪にメッシュを入れた男の人の肩を軽く叩く。
まゆゆと呼ばれた男の人は、少し屈んで私の目線に合わせて少し笑った…ような気がした。
「どーも。黛灰です。よろしく」
『よろしくお願い…します』
「葉月さん…だっけ?部屋、案内するから着いてきて」
一人で歩き出した彼の背中を急いで追った。
黛さんに着いていくと、さっきの赤メッシュの人と鉢合わせた。
「ん、まーゆ?何やってるの?…って、さっきの!」
やっほ〜とニコニコ笑って私を見つめている。「…何があったのかは知らないんだけど、明那も自己紹介しておいたら?」
「そーだね!」
グッドアイデア!と目をキラキラさせる彼は、やっぱり顔に出やすいタイプなのだろう。
「俺、三枝明那!これからよろしくね〜」
満円の笑みで笑いかけられ、少し顔が赤くなっているのが自分でも分かる。
等の三枝さんは何も気付いていないけど。
「ところでまーゆ、何やってるの?」
「不破くんにお願いされて、Aさんを部屋に案内するとこ」
「へー、俺も行く!」
こうして、『Aちゃんを部屋に案内しよう隊』のお供が一人増えました。(桃太郎みたいに言わんといてもろて)
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作者名:七瀬 | 作成日時:2022年1月6日 14時