お城 ページ6
晴side
綾部くんは穴を掘っています。私はその横で、砂のお城を作っています。
「後でその砂被せるんですけど…」
「え、そうなの?」
「落とし穴なので」
「えぇ…此処にも作るの?」
「はい」
「ふーん」
黙々と作業を進めると、水色の着物と黄色の着物が…おっと、女性達でした。近づいてくると、お城を覗き込むように屈む。
「お兄さん、何してるの?」
「作ってるの?」
「お城を作ってらっしゃいまーす」
「あ、穴の中にも居たんだ」
代弁、綾部くん。
「え〜じゃあ私たちも手伝っていい?」
「!」
お母さん、私、友達が増えそうです。
「…何僕の安倍先生に色気振りまいてるんですか」
「「ヒエッ!?し、失礼しました〜」」
「……綾部くん、私はいつ君のになったのかな」
立ち去る女性を見てそんなことを呟く。
「忍術学園の、という意味です。
安倍先生は女性に興味無いですよね?だって女性ですから。あの着物みました?地味でしたよ?無地でしたよ?もっと派手な着物着てこい、ですよね?」
「?…そうだね。無地より柄があった方が良いな。」
そんな光景を見ていた五、六年生はというと、綾部くんの闇を見てしまい一時停止。
「お前の後輩どーなってんだ!安倍先生に懐いてるとはいえ懐きすぎて守護にでもなったのか!?」
「うるさい文次郎!喜八郎、どうしてしまったのだ…!!」
「…留三郎、四年生ってやっぱり個性的だね」
「あぁ、伊作…」
「あいつあんなにベラベラ話さるんだな!!」
「…見たか、雷蔵」
「うん…三郎も変装したらあぁなるの?」
「いや、してほしくないし見たくない」
「兵助!海水に豆腐をいれるな!!」
「止めるな勘右衛門、俺は豆腐をもっと広めたいんだッッ」
「いや、魚に食われて終わるから!!海を汚すんじゃありません!!」
うーん、兵助くんと勘右衛門くんの声しか聞こえない。豆腐愛がすごい強いね。
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イチゴじゃむ(プロフ) - 擂さん» わわわ嬉しいです!!ありがとうございます!!(*´-`*) (2019年9月12日 21時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
擂 - 映画の話嬉しいです!この小説大好きです! (2019年9月11日 17時) (レス) id: dbb2f34f73 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - あああ。さん» ありがとうございます!笑了解しました!(^ω^) (2019年7月14日 9時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
あああ。 - 続編おめでとうございます!!もう保健委員会の喜びの舞踊りました、、、リクエストなのですが、久しぶりに鉢屋三郎との絡みが欲しいです!!一生応援し続けます.........! (2019年7月14日 0時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - 棒人間さん» 了解しました!番外編の方で作らせていただきます!ありがとうございます(^ω^) (2019年7月12日 23時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2019年7月10日 21時