そういう質問じゃない【忍たま乱太郎】

距離 ページ38

晴side







日が沈み始める夕方。望遠を覗く先生方や照星さん。タソガレドキ軍が攻めてきているらしい。







「先鋒の鉄砲隊、後詰めの長柄、砲兵隊まで連れて来たか。連中、城でも攻める気か？」







「この距離ではカノン砲も届きませんよ。橋を落としたので砲を近づける事も出来ませんし。」







「それでもカノン砲の弾丸は園田村に降りそそぐ。田村くん…君は過激な武器が得意だと聞いたのだが、まだまだのようだな。」







田村くんは照星さんにそう言われると、驚いた表情を見せる。一年生はガッカリした様子。







「後詰めの長柄は、安倍セットで行けますかね」







「行けますが、心配です…砲弾も一つや二つじゃないんでしょう？

…………え、安倍セット？」







「晴、俺たちに遠戦は難しいやろ。そこは指示に従うのが懸命やで。」







「……うん」







安倍セットって私と雨のこと何だろうが、いつの間にセットにされたんだろう。アンハッピーセットだよこれ。







「下級生は僕たちで守りますよ」







「晴先生は晴先生の仕事をしてくださいね！」







「うん、分かった！」







兵助くんと八左ヱ門くんに背を押され、不安が薄まりました。心強い上級生。頑張ってください。

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