そういう質問じゃない【忍たま乱太郎】

各委員 ページ37

晴side







だいたい皆で協力しているが、ちらほら委員会で集まってるところがあった。私も学級委員長委員会で手伝った方が良いのか迷ったが、雨が何したらいいか分からないため久しぶりの双子作業です。







周りからは物珍しそうに見られます。







「雨、お母さんとお父さんはいつ来るかな」







「お母さんはお父さん待つって。やからいつ来れるか分からんて言うてたわ。

まぁお父さんもなるべく早めに切り上げてくれるやろ。」







「だと良いね」







喋りながら作業するとあっという間だよね。気づいたら私たちの範囲の逆茂木が終わってました。

上にいるは組と合流すると、しんベヱくんが真剣な顔で







「なんかにおわない？」







何かのにおいを嗅ぎとったらしい。下にいる虎若くんの視線は茂みに向かれ、その奥では鉄砲を構える男。鉄砲から出る煙にしんベヱくんは気づいたんだな。

いや、それよりもこの距離じゃ間に合わない。下手に動いちゃ被害が増えるかもしれない。







そして銃声が轟く。







「「！？」」







「ひ…ひいぃ！」







誰かが先手を打ったのか男は叫びながら逃げていくと、私の隣にいた雨は舌打ちしてあとを追う。

一体誰が…と銃声のなった方向を見れば







「タソガレドキの斥候が功をあせったようですな…」







「心配をかけさせおって…」







鉄砲をおろす照星さん。馬に乗る大将、虎若くんのお父上。その後ろには続々と鉄砲隊の方々が。







「よくぞ来て下さいました」







「我ら佐武衆、喜んで加勢いたす」







手潟さんに歓迎され、戦闘力がグンッと上がった気がしました。







「あ、雨。おかえり。」







「うん、アイツ一人やったわ。アレ失敗してたら殺されに来とるもんやで。」







「へー」







けど、佐武衆にいつの間に依頼してたんだろうと考えていると、団蔵くんはそれを察したのか







「手潟さんも清八に頼んで、虎若の佐武村に援軍を依頼したらしいですよ」







「帰りの時にかな…」







「園田村ってお金持ちなんだな…」







きり丸くんのバイト代も出してくれるもんね。そう思うと園田村って案外凄いのかもしれない。

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