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待機 ページ20

晴side







土井先生は姿を消すと、どこかみんながシュンとしてみえる。







「私たち、待機しに来たわけじゃないんだけど…」







「そうだよね」







「乱太郎くんも金吾くんも落ち着いて、ね?しんベヱくんが動けないと、移動が困難でしょ?」







なるほど、早く喜三太くんを助けに行きたいんだね。







「じゃあ、そうじゃなくしよう」







「え?ちょ、きり丸くん!?話聞いてた!?」







「これ、オーマガトキの夫丸の制服」







夫丸とは、合戦場で荷物を運ぶ人たちのことである。なんできり丸くんが持ってるのか聞くと、素晴らしいテンポで説明してくれました。







「持ってきた弁当を生米と取り替えて、米を酒と取り替えて、酒を胡椒(こしょう)に取り替えて、胡椒を夫丸の制服と取り替えたんだ」







「わらしべ長者のようだなぁ」







団蔵くんがもう一回見せてと言うと、次はお金を取るという子供にも容赦ないきり丸くん。安定してる。







「……って、まさか…それを着て行こうって気じゃ…!?」







「さすが晴先生!分かってらっしゃる!」







「ヒィィイ嬉しくない!!」







「それにこれ、大人サイズなんですよ!ね!」







「ね!って、夫丸は男性だよ!私女だから出来ないよ!」







「雨明さんに変装してくださいよー」







「私にそんな技術はない…!!」







「チェ」







これで諦めるかと思いきや、しんベヱくんに着せてみんなで肩車をするという方向へ。







「だ、駄目だよ!フラフラじゃん!みんな待機してないと…!」







「「うわ、わぁぁぁあ!!?」」







「ぎゃぁぁあ言わんこっちゃない!!!」







重さに耐えきれない皆は茂みの坂道に沿っていき、崖へとバランスを崩す。







「っん!!」







私はギリギリのところでしんベヱくんの手を握り、全力で立て直そうとするが…







「無理だぁ」







「「うわぁぁあ!!?」」







さすがの私も、子供5人には耐えきれません。叫びながら崖を落ちました。

すると、口を開けていたしんベヱくんの頬いっぱいに空気が入り、なんと浮いています。







「しんベヱは羽衣の術を会得(えとく)した!」







「違うと思う!!」







「うわぁぁんこっからどうするのさぁあ」

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イチゴじゃむ(プロフ) - 擂さん» わわわ嬉しいです!!ありがとうございます!!(*´-`*) (2019年9月12日 21時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
- 映画の話嬉しいです!この小説大好きです! (2019年9月11日 17時) (レス) id: dbb2f34f73 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - あああ。さん» ありがとうございます!笑了解しました!(^ω^) (2019年7月14日 9時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
あああ。 - 続編おめでとうございます!!もう保健委員会の喜びの舞踊りました、、、リクエストなのですが、久しぶりに鉢屋三郎との絡みが欲しいです!!一生応援し続けます.........! (2019年7月14日 0時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - 棒人間さん» 了解しました!番外編の方で作らせていただきます!ありがとうございます(^ω^) (2019年7月12日 23時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2019年7月10日 21時

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