そういう質問じゃない【忍たま乱太郎】

共同 ページ14

No side







「ほぇ？金吾宛？」







「はい！若旦那もご一緒でしたよね？」







『おや、この声は清八さんでは…？』







晴は踏みど止まり、新しく加わった人物の声に反応する。

団蔵のところで働いている清八。金吾宛の文を届けに来たそうだ。







『早く行くぞ。修羅場になる前に。』







『なったら貴方が止めるんですよ？』







金吾宛だが、受け取った喜三太は気になる様で中を読む。相手はきり丸からだった。







『内容は…？』







『うーん、どうやら…宿題を一緒にしたいらしいですね。要は共同で終わらせようとしています。』







「やめといた方がいいのになぁ。きり丸も金吾に手刀くらっちゃうよ。」







『私たちが見てない間に何があったの？』







『気になるが、金吾が手をあげるなんて…！！』







『これはもう宿題どころではなさそうですね土井先生…』







『……夏休み明け、私がいなかったら頼みます』







『そんな殺生な…』







土井と晴は一周すると、きり丸のところへ戻ってくる。さすがに半分くらいは終わってるだろうと思っていた二人。







だが、きり丸は宿題を放って姿を消していた。







『どこに行ったきり丸！！』







『わーん私の宿題に絵しか描かれてないよ〜』







『ﾊｯ…求人の破り跡……あいつバイトに行ったな！！？』







『半助さんすごい名推理！！』







『あ"ぁ"ぁ"あ"！アイツは宿題終わらせれるのか！！？』







『(これは…また胃に穴あくんだろうなぁ』







この時晴は他人事のように「ご愁傷さまです…」と呟いていた。

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