最高の兄貴【鬼滅の刃】

番外編《逢引》 ページ43

「出かけよう三日月！」







「嫌だ」







「えッ！？」







炭治郎、逢引の誘いに成功ならず。

しかし炭治郎と三日月はすでに交際が始まっている。それなのに三日月の拒否に、炭治郎は心底驚いた表情をした。







「んな傷だらけの格好でよく言えたな。治さないと出かけないからな。」







「…ふふ、そうか！！分かった！！じゃあしのぶさんの所に行ったら出かけよう！！」







そして直後に御満悦。

ゆるゆるな顔でしのぶの元へ行くため、すれ違う人は皆察しがついたらしい。







「あら、返り血を傷と心配されて尚、一緒に出かける約束をして満足そうですね」







任務帰りだった炭治郎。鬼の返り血を三日月は傷だらけと勘違いしていたのだ。







「そうなんですよ！三日月も傷が無いようで安心しました！

それじゃ、行ってきます！！」







「あ、炭治郎くん………







… ふふ、三日月さんの事になると我を忘れるようになるんですね。」







しのぶが引き止めようと呼びかけるが、もうすでに炭治郎は三日月の元へ。







三日月は普に渡された着物を着付け、出れる準備は出来ている。(脱ごうとしていたのをアオイが必死に抑えた)







「三日月、すごく似合ってるぞ！」







「…炭治郎はいつもと変わらないな」







市松模様の着物。一体どこで買ったのやら。







「けど、その柄は"炭治郎"って感じで良いと思うぞ。分かりやすい。」







「そ、そうか？」







「(もぉお！そこは"格好良い"と褒める！それじゃあハグれたら見つけやすい見たいじゃない！頑張って三日月！！」







アオイが陰ながら応援。伝わるはずも無いダメだしは三日月に通じずに、2人は街へ出かけていった。

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