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佰漆拾陸 ページ25

夜、三日月は幸せいっぱいな気持ちに抑えられず寝付けなかった。空を見上げれば暗く、ポツポツとした小さな星が輝く。







「(私は夜より昼の方が好きだ」








明るいあの空が。みんなが笑顔な時が。







「隣、良いか?」







「炭治郎!」







「しーっ…みんなが起きてしまう。小声で。」







「ん!」







同じく寝付けなかった炭治郎が三日月の隣に腰を落とす。







「…あの時、気分が舞い上がりすぎて思わず忘れていたものがあったんだ。

たぶんまだコレを渡す意味を三日月は知らないが、受け取って欲しい。」







「!…これ、煉獄にも貰ったやつ」







赤い花が引き立てる蒼い硝子の簪。月明かりに照らせば輝きを増す。







「吉原の時、いっぱい刺されたな。やり方知らねぇけど。」







「……やってみてもいいか?」







「やりたいんだろ?良いぞ」








まぁね、と炭治郎は否定することなく櫛を出す。

解かれた髪はサラサラと背に垂れる。







「……善逸や、他の人に言われても断るんだぞ」







「炭治郎以外言わねぇよ。兄貴は雑そうだし。」







「ふふ、そうか」







髪をまとめ、簪と絡める。

しのぶさんに教わって良かった、と炭治郎は心から感謝する。







「おぉ…なんかスッキリしたな!」







「似合ってるぞ」







「…んふふ」







たまには簪も良いな、なんて三日月は上機嫌。直後、寝る時に外さなければならない事を知って悲しむのだった。







「(断られなくて良かったッ…」







そして杏寿郎が簪を渡した時は結い上げる予定でないと仕舞われており、今自分の簪が三日月に着けられて心底安心する炭治郎であった。

佰漆拾漆→←佰漆拾伍



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イチゴじゃむ(プロフ) - まゆゆさん» そ、そんな…!(*´-`*)テレルヤン…こちらこそ最後まで閲覧してくださりありがとうございます!!こちらもコメントをいただき幸せです!!(´;ω;`) (2021年3月29日 2時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 幸せな気分になれる作品ありがとうございます♪ (2021年3月28日 2時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» 分かります笑笑語彙力のない作品ですが、改めまして閲覧ありがとうございます!!(^ω^) (2020年3月25日 12時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
レレリ(プロフ) - イチゴじゃむさん» まぁ、そうですね!言うて私18以下でもめちゃくちゃ見てました!笑← (2020年3月24日 22時) (レス) id: 16e8e317f9 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» ムフフ(´・∀・`)まあ注意なので読んではいけないなんて書いてないのでねェ!!!!(((ありがとうございます!!!笑笑頑張らせていただきます!!! (2020年3月24日 20時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2020年2月19日 1時

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