佰漆拾参 ページ22
__________ﾊﾟﾝｯ
「よし！」
「な、んだよ…なんか見つけたのか？」
気合を入れるように自分の頬を叩く善逸。さらに大声を上げ、三日月はビクッと驚く。
「俺は今から！三日月ちゃんに告白するからね！？自分の気持ちに正直になってよ！？」
「ん！？おう！何しでかした！」
「しでかしてないよ！！聞いて！！？」
「お？そうか！ごめん！」
言っていいぞ、と三日月が言うと同時に明るくなった視界。
そして善逸の手に納まっている猪。あ、外されたんだと三日月はすぐに分かったが取り返そうとしない。
「……」(すげぇ真剣な顔してる
善逸がまっすぐ自分の目を見ているからだった。
「…俺は、三日月ちゃんが好きです。
接吻も、逢引も、願うなら同棲とか我妻の苗字をあげたりしたいし…
っていうかもう一緒にいたい！
三日月ちゃんはどう思う？」
「わ、私は……え、何言ってんだよ。好きだぞ、善逸も、みんな…
そんで出かけたり、ドングリ拾ったりしてぇよ。
けど、善逸の
なんか色々と当てはまってねぇ。」
「でしょ？知ってた！！知ってたけど辛い！！聞くとこんなに辛いんだね！！悲しい！！」
「え、ごめん」
号泣する十六歳に引きながらも謝った三日月。そんな善逸はズズッと鼻をすすると裾で乱暴に涙を拭う。
「…………今俺の事でいっぱいでしょ」
「そうだな。泣きやめ。」
「言葉がキツイ。けど炭治郎が言う前に俺で一度でも埋めつくせて良かった。」
「炭治郎が何言うってんだよ！私はまだ分かってねぇぞ！」
「ウヒヒ！俺は満足なの！あとは炭治郎から聞いてね〜」
「はぁ！？」
「……ッえ」
善逸がルンルンで立ち去ると、入れ違いのように意を決した炭治郎が三日月の前へ現れる。また、あの目だと三日月は口をキュッと紡ぐ。
そして
「(猪持ってかれた…」
スースーする首元に軽く身震いするのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 275人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イチゴじゃむ(プロフ) - まゆゆさん» そ、そんな…！(*´-`*)ﾃﾚﾙﾔﾝ…こちらこそ最後まで閲覧してくださりありがとうございます！！こちらもコメントをいただき幸せです！！(´；ω；｀) (2021年3月29日 2時) (
レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 幸せな気分になれる作品ありがとうございます♪ (2021年3月28日 2時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» 分かります笑笑語彙力のない作品ですが、改めまして閲覧ありがとうございます！！(＾ω＾) (2020年3月25日 12時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
レレリ(プロフ) - イチゴじゃむさん» まぁ、そうですね！言うて私18以下でもめちゃくちゃ見てました！笑← (2020年3月24日 22時) (レス) id: 16e8e317f9 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» ﾑﾌﾌ(´･∀･｀)まあ注意なので読んではいけないなんて書いてないのでねェ！！！！(((ありがとうございます！！！笑笑頑張らせていただきます！！！ (2020年3月24日 20時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イチゴじゃむ | 作成日時：2020年2月19日 1時
