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獣人でした ページ32

天月side


守ってあげようか。

突然そう言ったのは、おそらく玉座に座る魔王さん

魔王さんは、さっきからずっと僕らの様子を上から見ていた

何を言うでもなく、ただ紅い双眼を煌めかせて……


聞こえた声からしてたぶん女の子

禍々しいオーラを放ってるからあまり凝視ができないが

まふくんたちはそんな彼女に背を向けている

魔王相手に背を向けてるなんて……

どうして……?


返事のしない僕を意に介さず

魔王は雰囲気に伴わない 可愛らしい声で話をつづけた




「貴方の命を狙うやつらから、守ってあげましょうか?」


96猫「適当なこと言わんで!!その人が本当に天ちゃんのこと狙ったかなんてわからないじゃん…!!騙す気やろ!!」


天月「くろちゃ……」


「……心外だなぁ……ねぇ、そんなに私たち魔物が信じられない?というか……憎いの?獣人さん」


96猫「ッ!!……」


天月「え、じゅう……じん……?」


「そうですよ。おうじさんはずっと人のフリした獣人と一緒だったんです」




どんな気持ちですか?なんて、興味あり気に尋ねてきた金髪の魔物

どんな気持ちって……




天月「いやぁ……びっくりしたけど……確かに、時々猫から人になったり、人から猫になったり……」


96猫「はぁ!?見てたの!?」


天月「見てたっていうか……目に入ったいうか……面白い特技もってんなぁって……」


そらる「天月おまえ……」


まふまふ「……それ特技じゃないよ!!」


うらた「気づいてたんじゃねぇか!」


坂田「動物に変化できる獣人もいるんや……うらたさんはできんよね?」


うらた「俺はそういうタイプなんだよ!」




どうやら96ちゃんが猫になったり人になったりしてたのは

特技じゃなくて、そもそも種族が違ったからのようだ

初耳、初見。




「ねぇ〜もうい〜い?別にさ〜魔物を憎む魔物がいてもいいけどさ。あなた一人で王子様守れるの〜?」


「はぁ、まったく……もうちょっと魔王らしくしてくださいよ」


「無理だろ。こいつには」


「お菓子あげるからもうちょっと頑張って?ね?」


「俺が血ぃ吸おうか?」




魔王さんが突然砕けた口調になると

横にいた人がため息をつき、階段下にいる紫髪があきれたような口調でそういい

桃色の髪の女の子がお菓子をちらつかせ、背の高い人が尖った歯を煌めかせた

それに対し魔王は肩をすくめてみせた


もしかしなくても、この魔王さん

ちょっとずれてる?

ばかばかしくなりました→←王子は魔王とは違いました



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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます!嬉しいです!もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです!新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます!時間見つけ次第更新していきたいと思います! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……!後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月27日 18時

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